北村匠海主演×内山拓也監督『しびれ』来年劇場公開決定 共演に宮沢りえ・永瀬正敏
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北村匠海が主演を務める内山拓也監督作『しびれ』が、2026年に劇場公開されることが決定。あわせて、東京フィルメックス用ビジュアルが解禁された。
【写真】『しびれ』劇中スチール4点
『佐々木、イン、マイマイン』、続く『若き見知らぬ者たち』と、これまで“現実に抗いながらも何かを掴もうとする若者の青春”を見つめてきた内山拓也監督。本作では、故郷の凍てつく冬の新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語を自伝的作品として紡ぎ出す。
このたび、11月22日15時20分からの東京フィルメックスでのワールドプレミアをもって、2026年の劇場公開決定が発表され、あわせてフィルメックス用に作られたビジュアルも到着した。『しびれ』という手書きのタイトルがダイナミックに配置され、主演の北村演じる大地が何かを決意したように、まっすぐにこちらを見据える。そして、曇天、大粒の雪、寂れた町の一角――本作のもうひとつの登場人物とも言うべき凍てつく新潟の風景が切り取られている。
青年期の大地を演じる北村は、どこにも居場所がない孤独な少年期をくぐり抜け、自分のもとを離れた父への静かな怒り、そして女手一つで自分を育てた母に対し、憎しみと愛、相反する感情に揺れる心の内を見事に体現する。
大地の母・亜樹役には、宮沢りえ。水商売で日銭を稼ぎ、世間的には育児放棄と呼ばれるような生活を送るものの、細部に息子への確かな慈愛が滲む繊細な母親を好演する。
そして大地の父・大原役には、永瀬正敏。幼少期の大地が言葉を失うきっかけとなる暴君のような姿から一転、時が経ち、かつての威厳が消え、悲哀に満ちた余生を送る男を円熟味たっぷりに魅せる。
また、少年期の大地を演じるのは、榎本司(『ちはやふる -めぐり-』)、加藤庵次(『ぼくが生きてる、ふたつの世界』)、穐本陽月(『TOKYO MER~走る緊急救命室~』)の3人。言葉を発しない代わりに、それぞれが無垢で力強いまなざしで、心の奥底に渦巻く寂しさや母親への愛情を表現し、物語全体を牽引していく。
映画『しびれ』は2026年公開。

