福士蒼汰が一人二役を繊細に熱演 『楓』双子の姿を捉えた場面カット公開
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福士蒼汰と福原遥がダブル主演を務める映画『楓』より、本日12月13日の<双子の日>にちなんで、福士が一人二役で繊細に演じる双子の兄弟・涼と恵の姿を捉えた場面写真6点が解禁。併せて、福士が双子を演じ分けるうえで心がけたポイントなどを明かすコメントも到着した。
【写真】福士蒼汰の演じ分けに注目 一人二役シーン
本作は、スピッツの楽曲「楓」を原案にしたラブストーリー。監督を『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)の行定勲が務める。オリジナルストーリーを書き上げたのは脚本家・高橋泉。音楽はYaffleが担当する。
物語は、ニュージーランドでの事故により弟・恵を失った涼が、恋人・亜子(福原)の前で“弟として生きる”選択をしてしまうところから描かれる。お互いを想うがゆえに抱えてしまった“秘密”が、涼と亜子を切なく結びつけ、やがて避けられない運命へと導いていく―。
本日12月13日<双子の日>に合わせて、福士が一人二役で演じる双子の兄弟・須永涼と恵の姿を捉えた場面写真6点が解禁。亜子とともにニュージーランドへ旅に出ようとする弟・恵と、空港でその背中を見送る兄・涼の姿を捉えている。
天文が共通の趣味である恵と亜子は、星空が有名なニュージーランドへ星を観に行くために旅に出る。そんな恵を空港まで送り届けた涼は、恵の好きなことを全力で楽しむ姿と行動力に呆れつつも、その情熱に感心しながら、旅立ちを見守る。
写真の中で恵は、旅立ちの期待に胸を躍らせるような屈託のない笑顔を浮かべる一方、涼はその明るさを包み込むように静かに佇み、どこか憂いを帯びた表情を見せている。表情のコントラストが際立つこの場面は、これから訪れる運命の分岐を静かに予感させる。
冷静で落ち着いた性格の兄・涼と、明るくて人懐っこい性格の弟・恵。物語の鍵を握るこの二役を、福士はどのように演じ分けたのか。
福士は「涼の方が僕に近くて、恵の方がパブリックイメージの僕に近い」と明かす。そして「(自分自身の)物事をどんどん進めていく感じは恵で、ガツガツせずに様子を見るところは涼に似ています。自分の中の涼の部分、恵の部分を探して、無理なく自分らしく演じたいと思っていました」と、自身の性格と照らし合わせながらそれぞれのキャラクターに深く向き合ったと語る。
そんな福士のコメントからもうかがえるように、恵と正反対な涼は、相手に合わせて静かに寄り添う優しいタイプ。恋人を亡くした亜子の前で弟のフリをし、真実を伝えられないまま恋人として亜子を支え続けるのだが、その選択には彼らしい優しさと切なさがにじむ。
福士はまた、兄弟それぞれの声の出し方でも明確な違いを表現したそうで、「涼は喉を開いた“喉しゃべり”で、落ち着きや優しさをにじませる声にしました。一方、恵は少し音を高めて、はつらつとしたイメージで話すよう工夫しています」とコメント。声のニュアンスから話し方のテンポまで細部を緻密に作り分けることで、二人の対照的な個性がより鮮やかに立ち上がっている。
映画『楓』は、12月19日より全国公開。

