“ヤツ”がもたらすものは、破滅か希望か―ベネディクト・カンバーバッチ主演『フェザーズ その家に巣食うもの』3.27公開決定
ベネディクト・カンバーバッチが主演・プロデュースを務める映画『The Thing with Feathers」(原題)が、邦題を『フェザーズ その家に巣食うもの』として、3月27日より全国公開されることが決まった。併せて、場面写真と特報映像が解禁となった。
【動画】静かに忍び寄る不穏な気配――『フェザーズ その家に巣食うもの』特報
突然、妻に先立たれたコミック・アーティストの父(カンバーバッチ)。幼い2人の息子を抱え、慣れない家事にも手をそめ、手探りで新たな生活を始めようとしていたある日、1本の謎の電話がかかってくる。「彼女は逝ったが、私はいる」―。その正体不明の男は、その日から父につきまとい、ついには “カラス(クロウ)”となって姿を現す。彼がコミックとして描く生き物に似た“クロウ”。それは現実なのか、幻なのか?最後に父が遭遇する衝撃の真実とは…?
主演のベネディクト・カンバーバッチは、『ドクター・ストレンジ』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズなどこれまでの作品で演じてきたヒーローや天才像をではなく、悲しみに打ちひしがれ、もがき苦しむ等身大の父親を体現した。
カンバーバッチ自身、「いつの時代にも重要な内容の映画だと思いますが、今の時代にこそ特に意味がある」「男性の脆さと、彼が悲嘆や喪失にどう向き合うかを描いている」と語っており、50歳を迎える彼のキャリアの中でも、ひときわ生身の人間としてのリアリティーを刻み込んだ役を演じている。
原作は英国の作家マックス・ポッターの2015年の小説『Grief Is The Thing with Feathers』(原題)。ノーベル文学賞受賞の韓国の作家ハン・ガンも称賛したベストセラー小説である。そんな話題の小説を映像化したのは、これまでブラーのドキュメンタリー映画を手がけたことのある新鋭監督のディラン・サザーンで、脚色も自身で担当。映画化を熱望した監督と意気投合したカンバーバッチは、本作では自らプロデューサーも買って出た。特異なビジュアルとカンバーバッチの新境地とも言うべき演技、そしてファンタジーとスリラーが見事に融合した演出となっている。
解禁された場面写真は、悲しみをかき消すかのように、なりふり構わず創作に没入するカンバーバッチ演じる父の姿を捉え、むき出しの感情が刻まれた一枚となっている。
「見つけたぞ」―不気味なセリフと共に始まる特報映像では、父の崩壊していく日常に静かに忍び寄る“黒い影”を映し出す。「お前は幻想だ」と叫ぶ父。虚実の被膜が揺らぐ不穏な世界観とスリリングな緊張感が伝わる映像だ。
映画『フェザーズ その家に巣食うもの』は、3月27日より全国公開。

