岡田将生×染谷将太、10年ぶりの共演を語る 『田鎖ブラザーズ』インタビュー公開
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――強行犯係の撮影現場はどんな雰囲気ですか?
岡田:強行犯係は、撮影が始まってからかなり時間がたっていることもあって、合間も自然に皆さんと会話をしています。その中心にいるのが、(宮藤詩織役の)中条(あやみ)さんです。中条さんが自然と会話の軸になっていて、(石坂直樹役の)宮近(海斗)くんをはじめ、周りの方々も入りやすい空気を作ってくれる。本当にすごい能力だなと感じています。
真と詩織のシーンは重たい場面も多く、精神的にきつくなることもありますが、中条さんが現場にいてくれると一気に空気を和らげてくれる。その人間力には毎回驚かされています。
そしてもう一人、大きな存在が(小池俊太役の)岸谷(五朗)さんです。岸谷さんは常に撮影現場にいらっしゃっていて、カメラの位置やスタッフさんの動きにも目を配っているので、「お疲れにならないのかな」と思うほどです。岸谷さんの安心感の中で僕たちも芝居ができています。
しかも僕たちを下の名前で呼んでくださって。「まーくん」と呼んでくださっていることが本当にうれしくて(笑)。先輩が距離を縮めてくださることで、やりやすい環境を作ってくださっている。とても素敵な先輩です。
染谷:僕は「将ちゃん」と呼ばれています(笑)。
――捜査第一課はいかがですか?
染谷:僕は主に検視官室でのシーンが多く、場面的にも一人でいることが多いです。内田慈さんが演じる桐谷千佳さんと一緒に仕事をしているのですが、桐谷さんはムードメーカーで、稔が一人でいるとセリフも「……」になってしまうので(笑)、引っ張り出してくれています。とはいえ、稔は強行犯のメンバーといる時間も多いので、どちらの世界観も経験できて楽しいです。
そして、毎話登場するゲストの方々も魅力的です。被害者と加害者、それぞれに説得力があり、ワンシーンだけでも一つのドラマになっている。自分はそこまで直接対峙することは多くありませんが、撮影現場で拝見していると、毎回見応えがあるなと感じます。
■時間が止まった兄弟が見る未来とは
――新井プロデューサーの作品に参加して感じていることは?
岡田:今回で二度目になりますが、新井さんはその時代に起きていることをテーマに作品を作られている印象があります。そして今、新井さんが見たい人物像が、この兄弟なのではないかと感じています。この時代でどう生き、どう世界を見ているのか。そこを丁寧に描こうとしている感じがしました。
染谷:もともと新井さんの作品が好きでした。感情が熟していく過程を連続ドラマで丁寧に描かれていて、最後に着地する瞬間がとても胸に響く。今回の作品もまさにそうで、新井さんが最初から最後までそれを貫いてくださっている。だから撮影現場でも安心して楽しく取り組めています。
――“時効”というテーマを描くうえで、大切にしていることは?
岡田:企画段階から「復讐を正義として描くことだけは絶対にしない」と話し合ってきました。この物語を、単なる復讐というくくりで見てほしくないんです。時間が止まってしまった2人が動き出すまでの過程を見守ってほしいですし、その先に希望を感じてほしいです。
染谷:時効というルールによって時間が止まってしまった兄弟ですが、もしそのルールがなかったとしても、2人の時間が動いたかどうかは別だと思うんです。人が前に進めなくなったとき、どう選択し、どう前を向くのか。何が正しいか悪いかではなく、見てくださる方の感情を動かす「トリガー」になるような作品になればと思っています。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
染谷:この物語は、過去の事件で時間が止まってしまった兄弟が、どう自分たちの時間を動かしていくのかというドラマです。そして、現在起きている事件を通して、人の感情や業のようなものも描かれています。
その感情がつながった瞬間に、本当にグッとくると思います。毎週、きっと皆さんの胸に刺さるドラマになっていると思いますので、ぜひご覧ください。
岡田:兄弟の関係性もそうですし、この作品全体に流れている空気感がエモくて。そこにある痛みが、ちゃんと伝わる作品だと思っています。
誰もが抱えている痛みの中で、時間が止まってしまった兄弟は、事件の真相の先に何を見るのか。僕たちは希望を目指してこのドラマを撮っていますので、ぜひその行く末を見守っていただけたらうれしいです。
金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』は、TBS系にて4月17日より毎週金曜22時放送(初回は15分拡大)。

