岡田将生×染谷将太、10年ぶりの共演を語る 『田鎖ブラザーズ』インタビュー公開
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――役柄について教えてください。
岡田:僕が演じる田鎖真は、青委警察署強行犯係に勤めています。あまりやる気があるタイプではなく、どちらかというと面倒くさがりで、少し頼りない兄です。むしろ弟のほうがしっかりしているように見える場面もあるくらいです。ただ、根の部分には男気があり、優しさもある。不器用さも含めていとおしい人物だと思っています。
染谷:稔は捜査第一課の検視官です。人と目を合わせることが苦手で、事件現場でも黙々と仕事をしています。兄のことはとても信頼していて、頭の切れる“やり手”だと思っていますし、兄の捜査には協力していく。そして2人で、両親の事件について強い思いを抱え、調べ続けているという役どころです。
――兄弟が警察官になった背景にある“両親の事件”。この設定をどう受け止めましたか?
岡田:未解決事件であることもあり、警察組織の中にいれば何か情報を得られるかもしれない、という思いがありました。2人で話し合って、今の部署に入ったという背景があります。両親を殺害された時の気持ちを抱えたまま仕事をしている、という感覚です。
染谷:物語の縦軸には常に両親の事件があります。ただ、その事件は時効を迎えていて、もし犯行が二日遅ければ時効撤廃の対象になっていたという状況です。時が止まったままの兄弟が、その呪縛を抱えながら、現在進行形の事件という横軸にも向き合っていく。縦と横の軸が同時に進んでいくミステリーになっています。
――これまで数々の警察官役を演じられていますが、本作だからこその注目ポイントは?
岡田:たくさんありますが、兄として一番思うのは“弟”です。将太が演じている稔というキャラクターが本当にかわいい。不器用で、外側は低温なんだけれども、内側はものすごく高温で、強い熱を持っている。その熱が視聴者の皆さんに伝わった時、確実にグッとくるポイントがこのドラマには散りばめられています。兄として見ているだけで救われる瞬間があります。
染谷:とても兄視点ですね(笑)。真は、これまでの警察ドラマではあまり見たことのない刑事だと思います。事件が起きてもなかなか腰が上がらない。でも一方で、どうしても捕まえたい犯人がいる。その不思議な環境にいる人物です。
突破口を開くのも真なので、ずっと見ていられる存在ですし、このドラマでは警察官である前に一人の人間なんだという部分が強く描かれている。それは自分にとっても新しい描き方だと感じています。
■自然体でいることが最大の準備
――兄弟という関係性を演じる上で、意識していることは?
岡田:この作品はやはり兄弟の関係性が物語の核になると感じたので、特に意識しています。撮影がない日でも将太と話をしたりしながら、自然と距離を深めていくことを意識しています。
染谷:僕もこの作品の軸は兄弟の関係性だと思っているので、何よりも大事にしています。無理に何かを足すのではなくて、自然なままの空気でいられることがいちばん重要なのかなと。ある意味、それが自分にとっての一番の役作りかもしれないです。
岡田:キャラクターのビジュアル面についても、製作陣の皆さんと話し合って決めていきました。新井プロデューサーからは「2人で癖っ毛(くるくる)にしましょう」というリクエストをいただいたんです。幼少期の回想シーンに出てくる子どもたちも髪がくるくるしているのですが、そういう血のつながりを感じさせる共通点も大切にしています。
また衣装についても実は第1話からほとんど変わらなくて。この兄弟は事件のことしか頭にない人間なので、服に関心がない。いわばスティーブ・ジョブズのように、同じスタイルを貫いている人物像を形にしていきました。そういう細かい部分からも、彼らの生き方がにじみ出ればいいなと思っています。
――ご自身と役柄、似ているところはありますか?
岡田:基本、面倒くさがりなんですよ。朝も起きたくないし、本当はずっとだらっとしていたい(笑)。そこは真とちょっと共通しているかなと思います。真も事件に対して前のめりではなくて、まず「事故だ」と断定したがるタイプなので。事件になると動かなきゃいけない。それがただただ面倒くさいんですよね。でも弟が「これは事件だ!」って言うんですよ。
染谷:よく言っていますよね(笑)。
岡田:そう(笑)。そうすると兄弟げんかが生まれるわけです。「なんでお前は事故だと言ってくれないんだ?」「なんでそんなに働かなきゃいけないんだ!」って。
染谷:でも、“やる時はやる”というのは、一緒じゃないですか?
岡田:そうですね。このドラマの面白いところは、兄弟ならではの視点で事件に向き合うところで。毎話、2人ともスイッチが入る瞬間があります。被害者や被疑者に対してもそうですし、この2人だからこそ見える事件性があるのかもしれません。
――染谷さんは?
染谷:稔は人見知りなんですけど、そこは似ているのかなと思います。
岡田:30代になってから、すごく人の目を見て話すようになった。だから「あ、変わったな」と思いました。僕の方が大人になってから人見知りになっているかもしれない。
染谷:逆に?(笑) でも確かに、若い頃は人に対する警戒心みたいなものが強かったので、そこは稔とちょっと似ているなと思います。あと、稔なりの戦い方というか、向かっていくスタイルにはすごくシンパシーを感じています。

