『モリミュ』緋色の研究 Reprise開幕! 鈴木勝吾、平野良らのコメント&舞台写真到着
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三兄弟の秘密が明かされる「ダブリン篇」、ノアティック号船内で完全犯罪が展開する「エンダース篇」、そしてウィリアムがシャーロックの適性を“オーディション”審査する「ホープ篇」と、大きく3つの事件が綴られる本作。
全3楽章で構成されていた初演から、今作では幕間を挟む「エンダース篇」を分け全4楽章とし、曲数も35曲にアップ。メインキャストのソロは13曲が披露される。なかには歌詞やメロディーに、過去シリーズの『モリミュ』エッセンスが散りばめられているものも。
Op.チームに続いて、6月28日にはRepriseチームが初日の舞台に立った。今作よりカンパニーに加わったアルバート役・泰江和明は、20代にして伯爵家当主の年齢感はそのままに、弟たちや仲間への慈愛が、さりげない所作から垣間見える。そんな兄たちに対し、百名ヒロキ演じる末弟ルイスは、私情を抑え影に徹し続ける人物。だからこそ、兄への想いが溢れ出すウィリアムとのデュエットでは、普段とのギャップに惹き付けられる。Repriseチームの三兄弟は声のトーンが近く、長尺にして初演の名曲『三兄弟の秘密』ではその美しいハーモニーが堪能できる。
モリアーティ陣営ならではの見どころに挙げられるアクションシーンは、モランの存在が欠かせない。前作からカンパニーに加わった佐々木崇は、Repriseチームでも187cmの長身で流麗に舞い、低音でも仲間を支える。また軽快な身のこなしで暗躍するフレッド役には、新顔となる新谷聖司が担当。人の痛みを感じ取れる心の揺らぎに、モリアーティ陣営における最年少らしさが重なる。
対するホームズ陣営では、シャーロックが名推理を展開すれば、ジョンはそれに心から感動し、嬉しそうな声色に。そんな眩しいほどの純粋さは、橋本真一が演じるジョンならではのきらめきだろう。大家としてふたりを見守る紅一点のハドソンは、Op.チーム同様、七木奏音が演じる。初演の名場面でもあった、シャーロックのルームメイトオーディションでは、全身全霊で客席の笑いをかっさらっていた。
さらにシャーロックの味方として動くレストレード役は伊藤裕一。Op.チームのホープ役から一転、シャーロックの能力を買っているのが分かる警部像で、ひとりブルースを歌う姿には、苦労人な自分に酔いしれてもいるような、熱血漢な一面をのぞかせた。
一方、今回大きなギャップで驚かされたのが、3つ目の事件で登場するホープ役・高木俊だ。『モリミュ』シリーズで愛されてきた高木は、いぶし銀で憎めない警部から一変、恋人を失った御者の悲しみで、観客の涙を誘う。
貴族であることを盾に、労働者階級に非道を働くエンダース伯爵を演じるのは内藤光佑。顔立ちは綺麗だが、一度キレたら手が付けられない彼が追い詰められていく様は、鬼気迫るものがある。
労働者階級の人々をはじめ、メインキャストに引けを取らないアンサンブル陣の熱演と歌声は、今作でも健在。Pianoの境田桃子、Violinの林周雅の演奏も楽しみたい。
Repriseチームの大黒柱となるのは、やはりダブル主演のふたり。初演から共に歩み続けてきた鈴木と平野は今回、Op.チーム、Repriseチームの全公演に出演する。己が罪を背負うこともいとわず、悪の道を突き進むウィリアムの高潔で少し危うい人物像が、鈴木の凛とした歌声によって見えてくる。そんな天才に並び立つ天才・シャーロックは、まくし立てるようなスピーディなセリフ回しも圧巻で、これは平野以外に務まらないだろう。両陣営のキャストが変わることで、ふたりの芝居や掛け合いに起こる“ナマ”の変化も見どころの一つだ。

