映画『Michael/マイケル』ジャファー・ジャクソンのナレーションがカットされていた
公開されるやいなや記録的な大ヒットを記録しているマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』。本作には、4時間にも及ぶ大作だったというオリジナル版が存在し、その中には主演を務めたマイケルの甥ジャファー・ジャクソンによる幻のナレーションも含まれていたようだ。
【写真】“マイケル”として完全になりきるジャファー・ジャクソン
『ボヘミアン・ラプソディ』のプロデューサー、グレアム・キングと『トレーニング デイ』や「イコライザー」シリーズのアントワーン・フークア監督がタッグを組み、“キング・オブ・ポップ“ことマイケル・ジャクソンの幼少期から、ソロアーティストとして成功を収めるまでを描く本作。
当初は児童虐待スキャンダルが噴出した彼の後半生まで網羅する作品となる予定だったが、マイケルを告発したジョーディ・チャンドラーとの和解内容に、映画で彼に触れることを禁じる条項が含まれていることを、プロデューサーを務めたマイケルの遺産管理団体ジャクソン・エステートの弁護士が発見。これを受け、虐待疑惑に関する描写の削除など、大幅な編集が行われた。
編集を手掛けたジョン・オットマンは、Varietyのインタビューで、編集前の4時間バージョンについて言及。ジャクソン5として注目を集めるようになった幼少期のシーンには、大人になったマイケルの声でナレーションが付けられていたそうだ。
オットマンは「マイケルの創造プロセスに、必要な親密さを加え、ユーモアやエネルギーを注入することにフォーカスした」としつつ、「観客がマイケルの幼少期に感情移入しやすいように、(ジャファーによる)25分間のナレーションを削除した」と説明。
幼いマイケルにスポットライトを当てることで、感情を引き出す土台になったと述べ、「(観客が)幼少期のマイケルに抱いた気持ちや温かさは、大人になったマイケルに対しても、しっかりと受け継がれます」とコメント。「あのシーンを回顧ではなくリアルタイムで描けたことは、大きな成果の1つです」と語った。
また、完成版に残された、マイケルが動物をペットに迎えるシーンについても、オットマンは、マイケルの孤独な側面を強調したかったとし、「あの動物たちは、マイケルの本当の友だちだったということを、観客に感じ取ってもらえることを願う」と語っている。
なお本国で4月に公開された『Michael/マイケル』は、音楽・伝記映画として史上最大となる全世界オープニング週末成績を記録したほか、65の地域における同ジャンル史上最高オープニング興収、さらにライオンズゲート史上最大のヒットなど、数々の記録を更新。2018年公開の『ボヘミアン・ラプソディ』の世界興行収入9億1100万ドルを抜き、同ジャンルで歴代最高の興行収入を樹立。また6月に日本公開されたことをうけて興行収入が上積みされ、『オッペンハイマー』の9億7500万ドルを上回り、実在の人物を描いた作品として最高の記録を達成した。
マイケルを演じたジャファーは、日本時間29日にインスタグラムを更新。「伝記映画として過去最高のヒット、ワオ!! みなさま本当にありがとう。この記録、この偉業は、本作で僕が夢見たことです。みなさんのおかげで実現しました。マイケルもきっと天国で満面の笑みを浮かべています。ナンバーワンのメダルを彼に捧げます」と喜びを綴っている。

