F1映画『ラッシュ』は『アポロ13』と『バックドラフト』をあわせた感じ?

『フロスト×ニクソン』で絶妙なコラボレーションをみせた監督のロン・ハワードと脚本家のピーター・モーガン。彼らが再び70年代を舞台にタッグを組んだ『ラッシュ/プライドと友情』(2月7日公開)は当時のF1レースのスター・ドライバー、ジェームス・ハントとニキ・ラウダの関係を描いた人間ドラマ。本作について2人がそれぞれ語ったインタビューが『TV Bros.』1/15発売号(東京ニュース通信社刊)に掲載されている。
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脚本をつとめたピーター・モーガンは当時F1にはまったく詳しくなく「“車のキーはどこにある?”なんていう台詞を最初、脚本に入れていて、ニキに“お前はバカか? F1カーにキーなんてあるはずないだろ!”と叱られた」ほどだったという。しかし、「ニキとジェームス・ハントの関係性にとても惹かれ、この脚本を書いたんだ。ライバル意識とは呪いなどではなく、洗礼のようなもの。だからこそ、ふたりの間には友情と敬愛が生まれた。しかも、彼らの生き方やレースにはノンフィクションとは思えないドラマがあったからだよ」とコメント。
一方、監督をつとめたロン・ハワードも『バニシング IN TURBO』でデビューしたにもかかわらず車やカーアクションにこだわりがあったわけではなく、F1についても詳しくは知らなかったという。「7年ほどまえにジョージ・ルーカスに連れられてモナコGPを観戦したのが初めてで、2年くらいまえにニキの素晴らしい解説つきでTV観戦して、その面白さに目覚めたよ。あのスピードとスポーツスピリット、そこに命知らずの勇気が加われば最高のドラマが生まれると確信したんだ」とコメント。ちなみに本作は、過去の監督作「『アポロ13』と『バックドラフト』をあわせた感じだと考えている。『アポロ13』のようなノンフィクションに『バックドラフト』の恐怖が加わった映画だよ」と語ってくれた。
『TV Bros.』1/15発売号では「深夜アニメのススメ」として『スペース☆ダンディ』の主題歌を歌う岡村靖幸と渡辺信一郎監督対談、杉作J太郎と安田理央による1月クール注目の深夜アニメのガイド&レビューを掲載するほか、プロレス実況解説者・清野茂樹とKOTAOによるプロレス特集、アイドルグループBiSの新作映画『アイドル・イズ・デッド-ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-』公開記念特集として監督の加藤行宏とBiSのプー・ルイ、ヒラノノゾミ鼎談などを掲載している。