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『ガンダム』富野由悠季監督、ハリウッドで人気作リメイクか ライバルは『アバター』

アニメ

富野由悠季監督、今後の展開を語る
富野由悠季監督、今後の展開を語る

 アニメ『機動戦士ガンダム』総監督として知られる富野由悠季や米エミー賞を獲得した堀裕治など多くのクリエーターが所属するプロデューサー集団・株式会社オオカゼノオコルサマが、『アイアンマン』『Xメン』『パシフィック・リム』などのハリウッド作品に特殊スーツや特殊メイクを提供している米ロサンゼルスのSFXスタジオ・Legacy Effects社と業務提携することが決まり、21日、都内で記者会見が行われた。

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 この日の会見に出席したのは、富野の他、オオカゼノオコルサマの木場カオリ社長、Legacy Effects社の幹部たち。

 昨年11月にLegacy Effects社を訪れた際にはスタッフたちに大歓迎され、自分の作品がリスペクトされていることに驚いたという富野。「今日はひとつだけ嘘をつきました。会見では第1作のタイトルを発表したかったのですが、Legacy Effects社のスタッフが来日できるのは今日だけで、まだ最終的にフィックスするに至っていません」と、早すぎた会見についてお詫びが。だが、「僕自身今日までTVアニメを映画化してきましたし、最初から全くの新作というリスクを犯すわけにもいかないので、リメイクのために頑張ってきました。今日までに権利関係をクリア出来ていませんが、ここまでお話すれば、どういう作品がこの業務提携の中で制作されるかは想像がつくと思います」と、ファンには嬉しい発言も飛び出した。

 「今回の提携でもっとも重要なのは、アニメ発の日本のコンテンツを世界に提供していく制作基盤を、東京とハリウッドに作っていくことで、その第1弾としては僕が便利だったので選ばれたのだと思います」と笑みを浮かべ、「関係者は数年先の東京のアニメ制作現場は大変厳しくなることを皆知っていますが、僕自身も旧作のリメイクだけではなく新しい制作現場を手に入れて、ゼロ戦のパイロットがLegacy Effects社というアメリカの最新鋭戦闘機に乗らせてもらっているような気分です。実写であろうがアニメであろうが僕にとっては境界線がないのでどちらでも良いし、打倒『アバター』ぐらいはいきたいですね(笑)」と、壮大な目的についても語った富野。

 「87歳までに、もう1本や2本新作が作れるのではないかと信じていますし、そのためには今回のフィールドはとても良いと思っています。87歳という年齢についてはある前例があり、この年齢で大変素敵なコメディ映画を撮っている監督に負けないように頑張ります。その監督の名前はアラン・レネです」と、意外な映画愛も告白した。

 ハリウッドとの事業提携を成し遂げた木場は、「日本のアニメーションが持っている素晴らしさとグローバルプランニングを組み合わせることで、新たな価値の創造にチャレンジしたいと思いました。日本映画界の現状は日本のマーケットだけを考えていて、日本のコンテンツがハリウッドで映画化されても日本のクリエーターは制作に参加できませんでした。このプロジェクトの狙いは、共同制作による世界市場への参入です。ハリウッドの視点をインプットしながら、オリジナルの品質を維持したいと思います。これは日本とアメリカの相互補完をするパートナーシップで、クリエーターの可能性を広げる共同事業です」と意気込みを語り、コンセプトワークは共同で行い、2Dアニメーションは日本、3Dライブアクションは米を中心に映画化しようというプランを明らかに。

 パートナーであるLegacy Effects社のオーナーも、「真の意味でのコラボレーションを構築し、これまでライブアクションとアニメーションの間にあった溝の架け橋になります」とコメントした。

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