『息もできない』を超えた大ヒット!韓国史上最大のタブーを描いた『チスル』予告解禁

3月29日より日本公開が決定した、3万人が虐殺された韓国、済州島4・3事件を描いた映画『チスル』の予告編が解禁された。
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1948年4月3日、南朝鮮だけの分断・単独選挙に反対して、済州島の一部島民たちが武装蜂起。それに対し、米軍政及び韓国の軍警は、「海岸線5Km以外にいる人間は暴徒と見なし、無条件で射殺せよ」という戒厳令を宣言して鎮圧という名の無差別な虐殺を行った。本作は、この3万人以上の罪のない島民までもが犠牲になった、韓国現代史上最大のタブー「済州島4・3事件」を描いた衝撃作。タイトルの『チスル』は、済州島の方言で「ジャガイモ」を意味している。
韓国では、ヤン・イクチュン監督作『息もできない』のインディペンデント映画動員記録を塗り替え、異例の興行成績で大ヒット。釜山国際映画祭でもNETPAC賞、市民評論家賞、映画監督組合賞、CGVムービーコラージュ賞の4部門を席巻。オランダ・ロッテルダム国際映画祭、フランス・ヴズール国際アジア映画祭など世界からも注目を集め、アメリカ・サンダンス映画祭では韓国映画として初めてワールドシネマ・グランプリを受賞した。
予告編では、今では世界遺産として知られ、年間1000万人以上の観光客が訪れる済州島で起こった韓国最大の悲劇「済州島4・3事件」を、当時の現場で撮影したリアリティと、島民と軍人の殺す/殺されるという恐怖や葛藤をモノクロの詩的映像で淡々と描き出しており、美しさと悲しみを備えた内容となっている。
衝撃の実話を描いた『チスル』は3月29日より全国公開。