吉永小百合主演『てっぺんの向こうにあなたがいる』、偉業に隠れた光と影が交差する予告編&場面写真解禁

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吉永小百合が主演する映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』より、女性登山家の輝かしい偉業と、それに隠れた影が交差する本予告映像が解禁された。
【動画】純子が最後に見たものとは――『てっぺんの向こうにあなたがいる』本予告
本作は、日本を代表する女性登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を描く。田部井の世界初女性エベレスト登頂から50周年となる10月31日に公開される。
“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、 中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した田部井淳子。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂に成功した。
主人公・多部純子を演じるのは、今作で映画出演124本目となり、日本映画界を牽引する俳優・吉永小百合。純子を支える夫・正明を演じるのは佐藤浩市。純子の盟友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、吉永と映画『最高の人生の見つけ方』以来6年ぶりのタッグとなる天海祐希。青年期の純子役をのんが演じる。
本予告映像には、周囲が何も見えないほどのホワイトアウトの中、一歩一歩前に進み、世界最高峰に初登頂を果たした女性登山家・多部純子。
世界から称賛を浴び、瞬く間に唯一無二のパイオニアとしてその名前を刻んでいく一方、共に苦節を乗り越え、ずっと一緒に頑張って来た登山仲間との絆を失い、時を経てかつての仲間の墓前で「私は今、山を下りている途中よ」と声をかけ、降りしきる雨の中、2人だけの会話をするシーンが映し出される。
母になってなお、山への挑戦を続ける母に反発し、学校で暴れる息子からは「だから、人が離れていくんだよ」と冷たい言葉を浴びせられる。そんな彼女を支え続ける夫・正明に「すごいなあ、お父さんは。待つことの天才だね」と日頃からの感謝の思いを伝える純子は、病に冒されても山に登り続けることを諦めず、2011年の東日本大震災で被災した東北の高校生のために夏休みに富士山に登り、日本一の山から、次なる東北を支える「勇気」と「元気」をもらって前へ進んでいってほしいという願いを込めて“東北の高校生の富士登山 登ろう!日本一の富士山へ”というプロジェクトを立ち上げる。その姿や、「守ってやりたいと思わないか」という父・正明からの言葉に後押しされ、家族から距離を置いていた息子・真太郎もプロジェクトに参加し、共に山に登り始める。
自分の全てをかけて山へ挑み続けた純子が登山家として、母として、妻として、1人の人間として、最後に“てっぺん”の向こうに見たものとは何だったのか─。
さらに、8月15日から本作のムビチケが発売されることも決まった。
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、10月31日より全国公開。