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役所広司「ナンバーワンの最悪な男」と好演!? 中島哲也監督の 最新作『渇き。』

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『渇き。』舞台挨拶に登壇した役所広司、小松菜奈、中島哲也監督
『渇き。』舞台挨拶に登壇した役所広司、小松菜奈、中島哲也監督 クランクイン!

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 映画配給会社のギャガが6日、2014年~2015年のラインナップ発表会を東京都内で行い、第34回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞した松たか子主演作『告白』(10)以来の作品となる中島哲也監督作『渇き。』の舞台挨拶が行われた。中島監督とともに、本作で監督と『パコと魔法の絵本』(08)以来5年ぶりのタッグを組んだ主演・藤島役の役所広司と、ヒロインの加奈子役に抜擢された小松菜奈が登壇した。

【関連】『渇き。』舞台挨拶フォト

 『渇き。』は2004年の第3回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた深町秋生のデビュー作『果てしなき渇き』が原作。容姿端麗で優等生の娘・加奈子が失踪し、別れた妻から頼まれ、加奈子の行方を追う父親で元刑事の藤島。加奈子の交友関係をたどるうちに自分の知らない娘像が浮き上がり、次第に狂気をさらけ出し暴走していく藤島のさまを描いている。

 以前、日本映画にかつてないバイオレンス・ファンタジーを目指すと映画化にかける意気込みを語っていた中島監督。「娘に愛情がない男が傷つきボロボロになりながら娘に対する思いを自分の中に生み出していく。原作を読みながらその過程にハラハラドキドキし、主人公の藤島という男にものすごく興味を持ち、この男の映画を作りたいと思った」と、映像不可能と言われた原作の映画化を試みるきっかけを語った。また、本作に関しては映画の脚本にしたらどうなるかという特別な興味があったという。

 藤島を演じる役所は「中島監督の今までの作品には本当にひどい人間がたくさん出てくるが、監督の作品の中でもナンバーワンの最悪な男」と、藤島というキャラクターを評価。「役者冥利に尽きる」と、言うこと成すこと全てが単純だが、心の中は複雑という“最低な男”を演じることを楽しんだ様子を伺わせた。

 オーディションを通して加奈子役を獲得した小松は、女優に怖いと評判の監督とのオーディションについて「面談という感じが最初にあったのでリラックスしてできました」と肝の据わった一面を覗かせた。また撮影中は監督にいじめられたというが、「負けたくない」と思ったと、未来の大物女優の貫録を見せた。監督は小松に対して優しかったと自負。小松に出会ったことで「自分の中ではっきしりしなかった加奈子像が見えてきた」と、小松の加奈子役に太鼓判を押した。

 撮影は昨年8月から始まり昨年末にクランクアップ。現在ポストプロダクションがまさに進行中という本作には、役所、小松に加え、妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛や國村隼、オダギリジョー、中谷美紀など豪華キャストが集結している。『渇き。』は2014年7月公開予定。

 また2014年度に公開されるギャガの新作ラインナップについては、すでに公開中の『ラッシュプライドと友情』や、先日発表された第86回アカデミー賞で作品賞、助演女優賞(ルピタ・ニョンゴ)、脚色賞を獲得したスティーブ・マックィーン監督作『それでも夜は明ける』など、洋画を中心に良質の作品が勢ぞろいしているという。

■2014年~2015年のラインナップ一覧

『ラッシュ プライドと友情』(ロン・ハワード監督)
『それでも夜は明ける』(スティーヴ・マックィーン監督)
『ワン チャンス』(デヴィッド・フランケル監督)
『ミスターGO!』(/キム・ヨンファ監督)
『ポンペイ』(ポール・W・S・アンダーソン監督)
『渇き。』(中島哲也監督)
『FADING GIGOLO(原題)』(ジョン・タトゥーロ監督)
『SUNSHINE ON LEITH(原題)』(デクスター・フレッチャー監督)
『THE FINISHERS(原題)』(ニルス・タベルニエ監督)
『NON STOP(原題)』(ジャウム・コレット=セラ監督)
『GRACE OF MONACO(原題)』(オリヴィエ・ダアン監督)
『RED FAMILY(原題)』(イ・ジュヒョン監督)
『BEAUTY AND THE BEAST(原題)』(クリストフ・ガンズ監督)
『THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET(原題)』(ジャン=ピエール・ジュネ監督)
『BIG EYES(原題)』(ティム・バートン監督)
『THE IMITAION GAME(原題)』(モルテン・ティルドゥム監督)
『繕い裁つ人』(三島有紀子監督)
『PAWN SACRIFICE(原題)』(エドワード・ズウィック監督)
『SIN CIT:A DAME TO KILL FOR』(ロバート・ロドリゲス監督)
『COMING HOME(原題)』(チャン・イーモウ監督)
『THE PRICE OF FAME(原題)』(グザヴィエ・ボーヴォワ監督)
『THE WHOLE TRUTH(原題)』(コートニー・ハント監督)
『THE SEARCH(原題)』(ミシェル・アザナヴィシウス監督)

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