要潤、宇津井健との撮影を振り返る「沢山のことを学ばせていただいた」

俳優の要潤が15日、都内で開催された『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』ブルーレイ&DVD発売記念イベントに、中尾浩之監督と共に出席した。
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『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』は、2009年にNHKでスタートしたドキュメンタリーテイストの教養番組を映画化したもの。時空ジャーナリストがタイムワープし、名もなき人たちの視点からの密着取材により歴史の真実に迫ろうという斬新な内容で、多くのファンを獲得した人気タイトルだ。要は、番組スタート時から主人公の時空ジャーナリストの沢嶋雄一役を好演。中尾は監督と脚本を担当している。
1人で登壇した中尾監督に続き、タイムスクープハンターの任務のために遅れた(?)要も沢嶋の衣装を身につけて到着。「一人でも多くの方に、ブルーレイとDVD、両方買っていただきたいと思います。テレビは歴史が勉強できる仕組みに作っていますが、映画版は徹底的な冒険エンタテインメントにしようと作りました」と中尾監督がPRすると、要も「冒険活劇!素晴らしい!」とひとこと。
最初に、本作で共演した沢嶋の上司、一ノ瀬局長役の宇津井健が死去した件について聞かれた要は、「この映画の撮影は一昨年でしたが、その時はとてもお元気でした。僕は初めての共演でしたが、沢山のことを学ばせていただき、現場でもやさしく声をかけていただきました。共演させていただいたことを、心から誇りに思います」と思い出を語り、中尾監督も、「お仕事でご一緒できるとは思っていなかったので光栄でしたし、現場ではあれほどの大御所の方なのに、とても優しく接していただきました。立ち振舞もスマートで、本当にカッコイイ方でした」と残念そうな表情でコメントした。
話題が再び再び劇場版の内容に戻ると、撮影を振り返り中尾監督は、「宇津井さんは大御所なのにいろいろなアイデアを出してくださいました。本部のシーンでは、(宇津井が演じた)局長の後ろに盆栽が飾ってありますが、あれは宇津井さんから頂きました。未来の空間に盆栽があるのはすごくいいなと感じた素晴らしいアイデアです。そこをDVDでチェックして下さい」と逸話を披露。要は、「撮影場所は安土城跡でしたが、(その時)ちょうどすごい台風が来ました。そのシチュエーションが功を奏し、安土城に攻め入る僕たちの心情を反映したような素晴らしい影像になりました。普通の雨の映画やドラマだったら、撮影しないだろうというほどの天気ですが、『タイムスクープハンター』は今までも荒れた天候を逆手に取って素晴らしい結果となった撮影が多かったので、映画版でも注目して下さい。木の揺れや雨は、CGでも表現できないような臨場感です」と語った。
もし過去に戻るとしたらという質問には、「20年前の自分に会いたいですね。あの頃、必ずラーメンにライスをつけていたらお腹が出てきたので、『ライスをつけるなよ』と言いたいです」と中尾監督。要は、「デビューの頃の自分に会って、まだまだ先は長いぞ、がんばれよと激励したいですね。今思うと、当時は本当に生意気でした。自分の芝居に対して絶対的な自信を持っていましたし、デビュー作の『仮面ライダー』の監督に生意気な意見を出していました」と反省しながら語った。
『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』ブルーレイ&DVDは、好評発売中。