世界の映画祭で話題騒然、海洋ドキュメンタリー『リヴァイアサン』公開決定

世界の映画祭で話題騒然の海洋ドキュメンタリー『リヴァイアサン』が7月、渋谷シアター・イメージフォーラムほかにて、日本でも公開されることが決定した。
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文豪ハーマン・メルヴィルがインスパイアされ、名作『白鯨』を創作するきっかけを与えたと言われる神話的な港町ニューベッドフォード。
本作は、かつて世界の捕鯨の中心地であり、現在でも毎月500隻以上が出航するこの港町を舞台に、大海原に向かう底引網漁船アテーナ号の過酷な漁をリアルに捉えた衝撃のドキュメンタリー映画。極小カメラを用いたかつてない撮影手法で、人間、海、機械装置、海洋生物といった現代商業漁業に関わる全てのものを生々しく、そして鮮烈に活写していく。
映像作家であり、ハーバード大学感覚人類学研究所の人類学者でもあるルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルが共同で製作・監督・撮影・編集を担当。
決して漁師たちの仕事をロマンチックに描いたり、善良な漁民といったイメー ジに置き換えたりはしない。そこにあるのは、美と恐怖、生と死が不気味に溶解し合う世界。危険と常に隣り合わせの過酷な漁船漁業の真っ只中に観客を放り込み、圧倒的な映像と音響の奔流の中で黙示録を体験させる。
なお、本作はロカルノ国際映画祭2012で“国際映画批評家連盟賞”を受賞。そのほかベルリン国際映画祭2013、ニューヨーク映画祭2012、 トロント国際映画祭2012など、世界的映画祭の正式招待作品として高い評価を受けている。
映画『リヴァイアサン』は7月、シアター・イメージフォーラムほかにて公開。