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蘭寿とむ、“人生をかけた夢”宝塚に別れ「たくさんの愛に包まれた」

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「宝塚歌劇団」退団記者会見後にファンの前に姿をあらわした、蘭寿とむ
「宝塚歌劇団」退団記者会見後にファンの前に姿をあらわした、蘭寿とむ クランクイン!

 宝塚歌劇団花組トップスター、蘭寿とむが11日、花組公演ミュージカル『ラスト・タイクーン‐ハリウッドの帝王、不滅の愛‐』、メガステージ『TAKARAZUKA∞夢眩』の千秋楽を迎えた東京宝塚劇場にて退団記者会見行った。

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 兵庫県西宮出身で、1994年に宝塚音楽学校に82期生として主席で入学した蘭寿は、過去最高の48.25倍という倍率ながら、その中で入学から卒業まで主席を貫いた優等生として知られ、入団後も着実に実力と人気を得て花組トップスターとして活躍。この日惜しまれつつ、18年間の宝塚生活に終止符を打った。

 公演終了後、紋付袴姿で記者会見に臨んだ蘭寿は「18年間、宝塚のステージで男役として輝けたこと、そして今日こんなにも幸せな気持ちで充実感に満ち、たくさんの愛に包まれて卒業させていただけますことを幸せに思います」と晴れ晴れとした表情で挨拶。

 自身にとっての“宝塚”という存在については「まさに人生をかけた夢。その夢を掴み、色々な思いをした中で最終的にこんな気持ちになれる場所は他にないですし、命をかけてやってきたからこそこの充実感があると思います」と感慨深げに語り、「今までの先輩方が守り継いできたからこその今があると思うので、これからの仲間の活躍に期待したいです」と今後の宝塚の伝統を受け継ぐ仲間にもエールを送った。

 また、宝塚歌劇団100周年という節目に卒業を迎えるという心境について「自分で決めたタイミングがちょうど100周年でした。先日の100周年記念式典でこれまでの卒業生の方々のパワーを肌で感じることができ、その一時代を自分も担うことが出来たことは本当に光栄でした」と胸の内を明かし、卒業後の進路については「(芸能活動を含めて)色々な可能性を探りながら、自分の個性、特徴を生かして自分らしい道を進みたい」と目を輝かせた。

 会見後は、東京宝塚劇場前に駆けつけた多数のファンに姿を見せた蘭寿。「ありがとうございました!」と深く頭を下げ感謝の気持ちを伝えると、鳴り止まない拍手に何度も手を振って応え劇場をあとにした。

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