築地市場を描くドキュメンタリー『Tsukiji Wonderland』製作決定! 海外進出も視野に

築地市場を描く初のドキュメンタリー映画『Tsukiji Wonderland(仮題)』の製作発表会見が2日、築地市場にて行われ、大谷信義(松竹株式会社 代表取締役会長)、大角正(松竹株式会社 常務取締役 映像本部長)、伊藤淳一(東京魚市場卸協同組合 理事長)らが出席した。
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本作は、築地市場で働く人々の姿を通し、日本の誇るべき食“文化”の神髄を、映画という“文化”で残し、世界そして未来へと伝えていくために製作される。
築地市場は都内11ヵ所ある市場のうち、もっとも古い歴史を持つ総合市場。日本橋から現在の地に移転し約80年、日本の台所として昔も今も我々の食文化を支え続けている。東京魚市場卸協同組合(東卸)が全面協力のもと、四季を追い、築地市場の内初の一年にわたる長期撮影を行う。
映画製作について、大角氏は「築地市場が豊洲に移転前の単なる記録映画にするつもりは無い」と説明した上で、「1年間にわたって仲卸のプロフェッショナルな人たちの技術、知恵、伝統などをきっちり描きたい」と熱く意気込む。伊藤氏からは「私たちのことを広く知って頂くいい機会。出来る限りの協力は惜しまない」と心強い後押しがあった。
また、銀座の名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎さんと、すし職人の世界に迫るドキュメ¬ンタリー映画『次郎は鮨の夢を見る』の世界的ヒットに刺激を受けていることを明かした大角氏は「映画祭への参加も含め、海外進出を視野に入れている」と今後の展望を語った。
本作において松竹では初めて、映画製作でクラウド・ファンディング(映画への出資)を実施。大角氏は「日本中から参加して欲しい」と呼びかける。出資者には歌舞伎役者・市川團十郎の隈取りがデザインされた日本手ぬぐいや歌舞伎鑑賞券をプレゼント予定。
映画『Tsukiji Wonderland(仮題)』は2016年公開。