新垣結衣と大泉洋が監督の演出に反対!「どうしても譲れなかった」感動シーンとは

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新垣結衣と大泉洋が夫婦役で初共演し、話題を呼んでいる映画『トワイライト ささらさや』。本作で、新垣や大泉を始めとした役者陣と深川栄洋監督が最後まで戦った、“暖簾越し”の演出秘話が語られた。
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“暖簾越し”シーンとは、佐野(中村蒼)に乗り移ったユウタロウ(大泉)とサヤ(新垣)が、最後のお別れをする重要シーンで、暖簾を挟んで会話をするというもの。新垣も大泉も、そして中村も暖簾越しという演出に反対の意を示していた。
新垣は、「監督の意図した“暖簾越し”に納得がいかず、現場で話し合いました。だから映像として見るまでどうなるかはっきりわからなかった」と話すほどで、役者からしてみれば「なぜ、暖簾を挟まなければいけないのか、お互いが大事だから近寄りたいし、顔を見てお芝居をしたい」というのが本心だったはずだ。
しかし、深川監督は、頑として暖簾越しにこだわった。「彼らの意見もわかるが、僕はこの戦いに勝てると思っていた。切なさを前面に出したかったから、“暖簾越し”はどうしても譲れなかった。だからお芝居をしづらいかもしれないが、僕を信じてくださいとつたえるしかなかった」。監督は、その時の心境をそう話す。
また、「お芝居をしづらい環境で、障壁を超えて一生懸命芝居をするというのはとてもエネルギーになる。僕は気持ちよくお芝居をさせるのは好きじゃない。役者をつねって痛みを伴った方がいい芝居をすると感じている。だからたった暖簾1枚でも大きな意味を持つんじゃないかと思った。暖簾はいわば超えようとする“壁”」と演出の意図も語っている。
結果的に、深川監督の演出は成功したのかどうか、是非とも本作を観て確認していただきたい。映画『トワイライト ささらさや』は11月8日より全国公開。