今度は「007」がハッカーの標的に! 脚本の一部流出も「製作は続行」

007シリーズ最新作『Spectre(原題)』の脚本の一部が、米ソニー・ピクチャーズへのサイバーアタックによって11月24日に流出していたことがわかった。本作は先日、タイトルと共に、ダニエル・クレイグ、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリスらキャストが発表されたのち、今月より撮影が開始されている。
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ジェームズ・ボンドの映画製作会社イーオン・プロダクションズの声明によれば、同作のプロデューサーは初期段階の映画脚本が同社のコンピューターシステムに潜入したハッカーによって盗まれ、また、これが不正に公開されることに懸念を示しているという。
前作の『007 スカイフォール』で11億ドル(約110億円)の興行収入を記録したことからもわかるように、“ボンドシリーズ”は米ソニー・ピクチャーズにとってまさにドル箱映画。このサイバーアタックによって製作が中断するのではないかという報道が流れているが、同社の広報は「製作は続行している」とロイターに語っている。
現地時間の今月14日には、ハッカーによって7つのファイルが新たに不正に公表されたとされ、ここ数週間続くこの攻撃に「Guardians of Peace」(平和の守護者)を名乗るハッカー集団が犯行声明を出し、更に大きな“クリスマスギフト”を用意していると警告。ソニー・ピクチャーズに、今までにない大きな損失を与えるとしている。
以前、北朝鮮を取り上げた映画がハッキングの対象になったことから、今回も関与しているのでは?という疑惑が上ったが、北朝鮮側はこれを否定。ところが「これは正当な行為」だと称賛しているという。