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『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』に現実世界はどこまで近づいたのか?

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人気の映画&アニメの共通点は「2015年」
人気の映画&アニメの共通点は「2015年」(C)AFLO

 2015年になったばかりと思っていたら早くも半月が過ぎた。時の流れの速さに愕然とするが、もっと驚くのは今年が『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』で描かれた未来世界の年だということ。映画が公開された1989年当時、近未来描写にワクワクしたが、実際にはあの頃の未来にどれくらい近づいたのか? 映画の中の代表的なアイテムからチェックしていこう。

【関連】日本でも大ヒットした『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』場面写真

●『ジョーズ』の新作は出なかったけれど3Dホログラムは実現

 1985年の“現代”から2015年の“未来”へとタイムスリップする『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』。その冒頭、街中で突如現れたのが映画『ジョーズ19』の3Dホログラム広告だった。『ジョーズ』は1987年の第4作以降制作されていないが、3Dホログラムは既に実用化。プロジェクションマッピングに続くデモンストレーション手段として、今後ますます一般化するはずだ。

●テレビ電話、指紋認証、音声認識……家電の進化はほぼ劇中どおり

 劇中の2015年では、会社上司とテレビ電話で会話をするシーンがあった。これは今、「FaceTime」や「Skype」として利用できている。影掛けワイドスクリーンやマルチチャンネルに関しても技術的には遜色ない。また、扉の鍵が指紋認証であること、テレビや照明を声で操作することが“未来の技術”として象徴的に描かれていたが、これらの技術に関しても実用化に至っている。

 タブレット型端末やメガネ型端末の描写もあったが、これなどもiPadやGoogle Glassなど同様のものが存在。むしろ小型化という点では現実世界の方がリードしている。同様に、劇中でFAXが大活躍していた描写があるが、これなどはインターネットが普及した現実世界の方が想像世界よりも技術で抜きん出た、といえる点だろう。

●自動靴ひも、ホバーボード……もうすぐ実現しそうなアイテムも

 先日、NIKE社が劇中で登場した「自動靴ひも調整機能付きシューズ」を今年中に発売予定であることが報じられた。既に特許も出願済みだという。

 同様に、未来を象徴するアイテムとして誰もが憧れた空飛ぶスケートボード「ホバーボード」の開発も進んでいる。その名も「ホバーボード社」が開発中で、米クラウドファウンディングサイト「Kickstarter」で資金調達をして10月発売を目指している。まだ浮くのが精一杯で劇中のように自在に宙を舞ったりできるわけでなく、価格も約140万円と手が出にくい金額だが、ワクワクは止まらない。

 ちなみに『新世紀エヴァンゲリオン』や鉄腕アトムの続編という触れ込みで話題となったアニメ『ジェッターマルス』、そして『20世紀少年』の未来編で万国博覧会が開催されたのも2015年だった。それぞれの作品において“未来”がどのように描かれ、実際に何が実現しているのかを見比べてみるのもまた一興ではないだろうか。(文:オグマナオト)

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