サスペンスなのに家族ドラマ!?『リゾーリ＆アイルズ』最新シーズンは波瀾万丈の予感
海外ドラマ
ボストン市警の女性刑事ジェーン・リゾーリと、女性検視官のモーラ・アイルズがタッグを組み、難事件を解決していくサスペンス海外ドラマ『リゾーリ＆アイルズ』。スピーディーな展開、練られた脚本、秀逸な会話劇で描く同シリーズだが、フォース・シーズン（3月4日DVDリリース）では、主人公2人に様々な変化が起こる。今後のシーズンを占う意味でも重要なフォース・シーズンの見どころを探っていく。
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刑事のジェーンと検視官のモーラは、多くの犯罪者を逮捕してきた最強の女性コンビ。性格や生まれ育った境遇は正反対ゆえ、喧嘩することもあったが、2人の絆はとにかく深く、お互いの人生には欠かせない存在となっている。そんな2人が殺人事件の現場におもむき、ジェーンは刑事の勘や現場の状況から推理を働かせ、モーラは科学的見地から事件の状況を分析していく。鑑識の面白さと、刑事モノの緊迫感を合わせ持った、1話完結スタイルの本格犯罪ドラマだ。
もちろん、その犯罪ドラマパートは秀逸だが、『リゾーリ＆アイルズ』の醍醐味は、それぞれのプライベートや家族ドラマにある。というのも、ジェーン・リゾーリの母アンジェラは警察署の1階にあるカフェで働き、弟のフランキーは制服姿の警官から昇進して刑事になりと、ボストン市警は“リゾーリ”でいっぱい。そのような状況下、様々なトラブルがリゾーリ一家＆モーラ家に降りかかるのだ。
例えば、フォース・シーズンでは、リゾーリたちを捨てた父親が突然戻ってきて、家族を引っ掻き回し、傷つけていく。だが、その傷を修復できるのも、また家族だけ。その過程は、ファミリードラマのように愛に満ち、感動できるだろう。更に、ジェーンには「恋人か結婚か」の選択に迫られ、モーラは義理の妹と急接近し振り回されたり、実の母親の存在を知り、不器用ながらも歩み寄っていく様は、同じく涙ものだ。
このように、家族問題あり、語れない過去あり、話したくない心の傷あり、もちろん恋もありと、サスペンスドラマでありながら、共感できる要素が多いのが本作の特徴のひとつ。そして、忘れてならないのが、ジェーンとモーラの会話劇。女性ならではのテンポの良さで次々と会話が広がっていき、嫌味の応酬もなんのその。4シーズン目ともなれば、2人の呼吸は熟年夫婦のように抜群。小気味いい会話に自然と引き込まれることだろう。
また、ファースト・シーズンからレギュラー出演しジェーンの相棒でもある刑事バリー役のリー・トンプソン・ヤングだが、2013年8月に亡くなったため、フォース・シーズンを最後にバリーは刑事課から姿を消すこととなる。是非とも最後の雄姿を見届けてほしい。
『リゾーリ＆アイルズ』フォース・シーズンは、3月4日DVDレンタル開始。DVDコンプリート・ボックス（8枚組／税抜9400円）は同日発売。
