ベン・アフレック、先祖が奴隷所有していた過去を隠すようTV番組に要請

俳優のベン・アフレックが、自分の先祖に奴隷を所有していた人物がいた事実を隠すようテレビ番組側に要請していたことが、番組側のEメールの流出がきっかけで明らかとなり波紋を呼んでいる。
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著名人のルーツを辿るアメリカのドキュメンタリー番組『Finding Your Roots(原題)』の出演にあたりベンは、番組の編集規則違反にあたるにも関わらず、先祖の奴隷所有に関する事実を放送しないよう同番組のプロデューサーたちを説得していたという。
流出したEメールの中ではソニー・ピクチャーズの最高責任者マイケル・リントンが同番組司会者であるヘンリー・ルイス・ゲイツ・Jrに対し「誰もこの事実を知らなければ、私ならカットするでしょう」とコメント。ゲイツはこれに対し「もし私たちがこのようなことを一度でもしてしまったら、番組の誠実さが失われてしまいます」と返信し異論を呈した。
さらにその後のEメールの中でゲイツは「ここだけの話ですが私たちのゲストが、先祖が奴隷を所有していたという事実を削除してほしいと申請してきたのは初めての事です」と削除要請について触れると、「今までに私たちが発見したこの事実を検閲したり編集したりしようとする人はいませんでした。しかしベンは大物俳優です。私たちはどうするべきでしょうか?」と綴られていた。
最終的にドキュメンタリー番組では、ベンの先祖が奴隷の所有者だったという内容は放送されることはなかったが、長年の友人であるマット・デイモンが遠い親戚であることなどが明かされていたという。