吉田鋼太郎、主演ドラマを20回以上鑑賞 「昨今では抜きん出た作品」と大絶賛

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NHK放送90年ドラマシリーズ第3弾『鬼と呼ばれた男』完成披露会見が19日、NHK放送センターにて実施。“電力の鬼”と呼ばれた松永安左エ門を演じる吉田鋼太郎、松永と対立する財界の重鎮・三鬼隆に扮した國村隼、松永の秘書役の萩原聖人、脚本家の池端俊策、音楽を担当した清水靖晃が出席した。
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本作は、明治・大正・昭和の激動の時代に、日本が「経済大国」と呼ばれるまでに成長した礎を築いた3人の経済人の人生を描いたドラマ『経世済民の男』シリーズ第3弾。戦後復興と、高度経済成長の象徴となる電力事業の分割民営化に尽力した松永安左エ門の生涯を描いた物語である。
74歳の松永を演じた吉田は、現在56歳。特徴的な眉毛を中心とした特殊メイクは1時間以上の時間を要すほどの力の入れようだが、「出来上がった作品は20回以上も見ました。5回ぐらい見た時点でたまらなく感動しました」と感想を述べ、「これまで映画やドラマをたくさん見てきたので、良い作品を見る目はあると思います。そんな僕が掛け値なしにすごいなって思った作品です」と胸を張った。
そんな吉田の強い思いは、他の共演者を引っ張ったという。吉田とバチバチに対峙する役を演じた國村は「現場では、本当に吉田さんのジジイぶりが憎たらしくて腹が立ちましたよ」と、何度も “憎たらしい” を連発。会見には松永氏のご子息も来場していたが、「実際の松永さんはあんなクソジジイじゃなかったでしょうね」と付け加え、会場を沸かせる場面も。
現在43歳の萩原は「割と長く役者をやらせていただいていると思っていましたが、この作品では最年少でした」と明かし、重厚な演技合戦が堪能できる本作について「面白かったですね。濃密な時間が過ごせました」と笑顔。「ブレることなく突き進む力が画面からにじみ出てくる。生命力とすごいパワーを感じられます」と吉田演じた松永を通して伝わるメッセージを熱く語った。
吉田は「松永さんの“停電をなくしたい”“敗戦後の日本を何とかしたい”という純粋な思いを大切に演じました」と役へのアプローチ方法を語り、「昨今のテレビドラマの中では抜きん出た作品になったと思います」と力強く作品をアピールした。
『鬼と呼ばれた男~松永安左エ門』は9月19日21時放送。