『パシリム』デル・トロ監督「今後ゲームを作ることはない」2度にわたる頓挫で決断

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『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督が、今後ゲーム開発に携わらない意向であることをShacknewsとのインタビューで明らかにした。これまでにデル・トロ監督が関わったゲーム会社THQのゲーム作品や、またコナミとのゲーム開発プロジェクトが中止となっていた。5月末時点では、まだコナミとのプロジェクト再開に希望を残していた。
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「私はビデオゲーム界の心配の元だ」と語るデル・トロ監督。「私がTHQに加わったら、THQは倒産。小島(秀夫監督)と一緒に始めようと思ったら、小島がコナミを去った。誰の人生もぶち壊さないために、もうビデオゲームには関わらないと決めた。そうしないと、開発を始めたとたんにパートナーの家が爆発したりしてしまう」と語った。「ゲームに対してクリエイティブになれるし、私自身、学ぶこともできる。そしてゲーム制作のサポートになる様な話もできる。でも、できない」。
THQで『Insane』というゲームの開発に2年間携わったが、結局プロジェクトは中止。そこでの経験を生かし、小島と共に『サイレントヒルズ』をコナミからリリースする予定だったが、こちらも中止となった。同時に、デル・トロ監督は小島やTHQとの経験から「多くを学んだ」と話しており「物語を伝えることができる」という事に対する「見方が変わった」とも話している。
「第三次世界大戦が始まってしまうから、ゲーム開発はしない」としながらも、彼の作品シリーズをベースとしたゲーム開発の許可に関しては検討するつもりだと話している。もし実現すれば、デル・トロ監督のプロジェクト関与は先の2件よりも深いものになることが予想される。
「小島とは良い友達だ。彼の作品は大好きだし、これからも多くを彼から学びたいと思う」と語っている。7月時点では、小島とのコラボレーションの可能性を示唆しており、それは『サイレントヒルズ』ではないということを明らかにしている。