ド外道漫画家・平松伸二、映画『ベテラン』ポスターを書下ろし「“書”も入れたかった」

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韓国で1340万人を動員、歴代動員記録3位の大ヒットとなった映画『ベテラン』(12月12日公開)の公開前夜祭イベントが11日、都内劇場で開催され、『ドーベルマン刑事』『ブラック・エンジェルズ』などを手掛け、“ド外道漫画家”として知られる平松伸二氏をゲストに迎えトークショーが行われた。
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『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』で先読みできない物語とリアルなアクションで常に圧倒してきたリュ・スンワン監督が本作で描くのは、政府さえ金の力で動かす大財閥と、悪は絶対許さない“ベテラン”刑事率いる広域捜査隊の対決を描いたアクション活劇だ。
進行担当の映画評論家・松崎健夫氏とともにステージに登場した平松氏は、韓国の3分の1近くの人が本作を観たことについて、「韓国の富はごく一握りの財閥が握っている。映画の中だけでも財閥を叩いてほしいという民衆の思いが表れ、そこがウケたのでは」と分析。また「悪いやつは悪い、正義は正義というわかりやすい構図も魅力で、観ていてスカッとした」と話した。
平松氏は、財閥外道をぶっ飛ばす主人公の“ベテラン”刑事に惚れ込み、自ら本作のオリジナルポスターを描き下ろした。監督も絶賛の出来栄えで、この日原画のお披露目が行われた。平松氏独特のタッチのイラストの中央にはデカデカと“ド外道”の文字が。「子どもの時から書道をやっていたんですけど、絵を描くだけでなく書も入れてみたかった」と語る平松氏だった。
またトークショーでは監督の過去作品の魅力についても語った平松氏。「『生き残るための〜』は外道(のキャラクター)しか出ていない。タイトルが『外道ども』でもよかったんじゃないか。監督と僕は通じるものがある」と笑う。一方で『猟奇的な彼女』のヒロイン・チョン・ジヒョンがお気に入りという平松氏、「『ベルリンファイル』ではチョン・ジヒョンがしっとりとした大人の女性に成長している」と絶賛した。
最後に『ベテラン』の隠れた見どころとして「主人公の刑事』の奥さん(ジュヨン役のチン・ギョン)が特に印象的と紹介した。
映画『ベテラン』は、12月12日よりシネマート新宿ほかで全国順次ロードショー。