サム・スミス、『ミルク』脚本家にアカデミー賞受賞スピーチを謝罪

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第88回アカデミー賞で歌曲賞に初ノミネートされ初受賞を果たした歌手サム・スミスが、「同性愛者を公言する者でオスカーを受賞したものはいない」とする俳優イアン・マッケランのインタビュー記事を引き合いに出した受賞スピーチで、映画『ミルク』で脚本賞を受賞した同性愛者の脚本家ダスティン・ランス・ブラックから事実に反すると指摘され、ツイッターを介して謝罪した。
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サムは受賞スピーチでイアンの記事について触れた後「これがその最初であってもそうでなくても、この賞を世界中のLGBTコミュニティに捧げます」とコメントしているが、ダスティンがいち早く、「ヘイ、サム・スミス。僕が誰だか見当も付かないなら、そろそろ僕のフィアンセにテキストメッセージを送るのをやめてくれ…。手始めにこれをどうぞ」と、YouTubeに掲載された自身のアカデミー賞受賞スピーチ動画のリンクを貼ってツイートした。
ダスティンの婚約者は“飛び込み王子”の異名を取るイギリスのロンドン五輪銅メダリスト、飛び込み選手のトム・デイリーだ。詳細は不明だがどうやらサムがトムにメッセージを送っている事実があるらしい。サムはトムの一件に関しては何も触れなかったが自身のツイッターで「ゲイを公言している2番目のオスカー受賞者であろうと3番目、4番目、100番目であろうと、それは僕の論点ではない。僕は僕が心から愛してやまないLGBTコミュニティに光を当てたかっただけだ」と反論しつつ、混同したことを謝罪し「遅ればせながら受賞おめでとう」とダスティンを祝福した。
論争の元になったイアンの記事でイアンは演技部門の話をしていたとのこと。確かにダスティンは受賞した時点でゲイであることを公言していた。音楽部門では過去にもエルトン・ジョンが1995年にアニメ『ライオン・キング』で歌曲賞に輝いている。