『白雪姫』、小人は7人じゃなかった! 原画では数十人が存在

ディズニー映画『白雪姫』と言えばすぐに思い浮かぶのが7人の小人。しかし、1937年に米国で公開された同作の原案では、小人たちの人数はもっと多かったのだ。今回、同作の原画が競売に出されたことで、これまで発表されていなかった小人たちの存在が明らかになった。
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現在知られる7人の小人の名前は、ドック(先生)、グランピー(おこりんぼ)、ハッピー(ごきげん)、スリーピー(ねぼすけ)、バッシュフル(てれすけ)、スニージー(くしゃみ)、ドーピー(おとぼけ)。海外メディアMailOnlineによると、今回存在が明らかになった小人たちにはTubby(ふとっちょ)、Baldy(はげ)、Deafy(耳の聴こえない)と言った、今日では不適切、または差別表現とされる名前を持つものも含む。その他にカットされた小人たちの名前は、Shorty(ちび)、Wheezy(ぜんそく)、Lazy(なまけもの)、Jumpy(神経質)、Dizzy(めまい)、Hickey(にきび)、Gabby(おしゃべり)、Nifty(粋)、Sniffy(軽蔑した)、Swift(素早い)、Puffy(腫れぼったい)、Stuffy(堅苦しい)、Burpy(げっぷ)。
こうした小人たちは、32枚の白雪姫の原画がオークションにかけられたことで初めて一般公開された。これらの原画の販売は400を超えるアニメの原画の大量販売の一環で、売り上げは『白雪姫』の原画だけで10万7000ドル(約1074万8043円)、全体では67万ドル(約6732万7630円)にものぼった。(※1ドル=100.4円計算)
競売はニューヨークのBonhamsによって行われ、同オークションハウスのキャサリン・ウィリアムソン博士はカットされた小人たちについて「1930年代当時は、そうした表現は不快感を与えるものではなかったと思うが、現代では全く別の話として認識されていただろう」「身体的な特徴よりも、人格に焦点を当てたのは良いことだ」とコメントした。