内田理央、『ゴールデンカムイ』狩猟料理をリアル実食「強さを感じた」

明治末期の北海道を舞台に、伝説の金塊を巡る冒険を描き「マンガ大賞2016」大賞を受賞した『ゴールデンカムイ』は、作中登場する“狩猟料理”の数々も大きな話題を呼んでいる。そんなロマン溢れる品々を実際口にできる料理店が、渋谷に一日限定オープン。台風が直撃した22日、嵐に負けない食本能でプレス試食会に駆け付けた!
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まず振る舞われたのが「ウサギのチタタ(プ)の汁物」。チタタ(プ)とは細かく叩いてひき肉にする料理で、主人公・杉元が最初に出会うアイヌの調理法でもある。ウサギ肉のつみれは大地を跳躍するその足腰の強さを感じさせる歯ごたえで、原作ファンは「これがあのチタタ(プ)!」とグッとくること請け合い。
続いて「エゾシカの塩焼き」は高級ホテルのビュッフェを思わせる厚切りで、柔らか・ジューシーな肉を噛みしめ血が滴り落ちると、思わずスギちゃんの決めゼリフを口にしたくなります。
そして、たとえ下戸でも思わず飲みたくなる珍味「松前漬け」を挟み、入手困難なシャチの油で揚げるという心遣いがたまらないのが「子持ち昆布の串揚げ」。その子持ちぶりたるや、これまで食べた昆布史上ナンバー1、そのプリプリさにはビックリするのを禁じ得ないでしょう。塩味が効いて美味いのなんの。
さて、今回の試食会には女優で原作ファンの内田理央さんも参加していましたが、クマ肉を口にし内田さんが発したのが「強さを感じます」というコメント。原作にも動物たちを食べることでその生命が置き換わる、というクダリがありましたが、試食会を終えた後は私もクマやシカが自分に入ったというか、何だか強くなった気がしたものです。
そんな古く言えばブルース・リー映画を観たのと同じような効果が得られる「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」。動物、そして生命の強さとありがたさを感じ、食に感謝するアイヌの言葉「ヒンナ」の精神が自然と湧き上がるひと時でした。(しべ超二)
『渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒 supported by 渋谷百軒店ノ小屋』は、9月22日の1日限定オープン。