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「あらゆる想像を超えていた」、監督が明かす“異国の地”での撮影秘話

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映画『太陽の下で-真実の北朝鮮-』ビジュアル
映画『太陽の下で-真実の北朝鮮-』ビジュアル

 北朝鮮政府が演出した“庶民の日常生活”。その裏側を、ロシアの撮影スタッフが危険を冒して暴き、政府の強力な圧力と非難を押しのけ世界各国で上映され高く評価された話題作『太陽の下で-真実の北朝鮮-』(公開中)にて、決死の撮影を試みたロシアのドキュメンタリー映画監督ヴィタリー・マンスキーより制作秘話が明かされた。

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 本作は当初、マンスキー監督と北朝鮮当局の共同制作で1年の期間をかけて、8歳の少女ジンミとその家族の“理想の家族”の姿を追ったドキュメンタリーとして製作される予定だった。しかし撮影が始まると当局が親の職業やクラスメイトとの会話など、すべて北朝鮮側の監督が一家に演技をつけ始めた。そこで目的を変更して、そうした「舞台裏」を隠し撮り。映画は出演者たちに台詞を言うタイミングを細かく指示を出す“やらせ”まで、すべてをありのままに映し出している。

 北朝鮮は、ヴィタリー・マンスキー監督の出身・ロシアにすぐに上映禁止を要求。ロシア政府は監督への非難声明と上映禁止を発表。しかし世界各国はこの発表を無視し、映画は韓国、アメリカ、ドイツ、イタリア、カナダをはじめ20都市以上で上映された。

 マンスキー監督は、これまで戦場、牢獄、軍隊、クレムリン、バチカン、タイ総督府、ジンバブエの牢獄でも撮影してきたとのことだが、「北朝鮮は全く違っていた。私のあらゆる想像を超えていた」と明かす。だが、だからこそ「何としても仕事を進める渇望と力が私達にわき上がった」と告白した。
 
 さらに、マンスキー監督は「苦しげな路上生活者たちを見た。メキシコやインドの貧民窟もだが、貧困とか快適さ、現金、物価、飲料水等々が問題なのではない。自分の生涯を生きる権利、生涯の決定権、自分の人生を変更する権利、以上の意味で北朝鮮は最もひどい国だと思う。なぜなら、あの国には自由を持つ人間がいないからだ」と、北朝鮮という国に対しての印象を語った。

 映画『太陽の下で-真実の北朝鮮-』は公開中。

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