ディズニー・アニメが生んだ家族の奇跡 『ぼくと魔法の言葉たち』予告編解禁

2016年のサンダンス映画祭で最大の喝采を浴び、監督賞を受賞し、本年度のオスカー最有力とも言われるドキュメンタリー映画『ぼくと魔法の言葉たち』(4月上旬より全国公開)にて、予告編映像が解禁された。
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本作は、どんな時でも希望を失わず、愛情とサポートで奇跡を起こした自閉症の少年・オーウェンとその家族達のハートフル・ドキュメンタリー。サスカインド家の次男オーウェンは、2歳で言葉を失い、7歳になる頃まで、誰ともコミュニケーションを取れなくなってしまっていた。彼は自閉症と診断され、家族は失意に暮れる。
ある日、父のロンはオーウェンが発する意味をなさないモゴモゴとした言葉が、オーウェンが毎日擦り切れるほど観ていたディズニー・アニメ『リトル・マーメイド』に登場するセリフだと気づき、彼が大好きなディズニー・キャラクターであるオウムのイアーゴになりきって、身を隠して語りかける。「どんな気分?」。すると、まるで魔法のように、オーウェンが言葉を返した!「僕はハッピーじゃない。僕には友達がいないから」。5年ぶりの息子の言葉にこみ上げる涙をこらえながら、イアーゴとしての会話を続ける父。こうして、父と母、そして兄による、ディズニー・アニメを通じた「オーウェンを取り戻す」ための作戦が始まった…。
本作のメガホンを取ったのは、父ロンと15年来の親交を持つロジャー・ロス・ウィリアムズ。彼は黒人監督として始めてオスカーを受賞した経歴を持つ。
予告編では、父親とピーターパンごっこに興じる発症前の幼いオーウェンの姿や、自閉症発症後、初めて言葉を発した時の驚き、喜びを語る父親の姿(原作「ディズニー・セラピー 自閉症のわが子が教えてくれたこと」の著者で、ピュリツァー賞受賞作家のロン・サスカインド)と共に、突然周囲とコミュニケーションを取れなくなってしまったオーウェンの心境や当時の家族の状況を、家族が撮影した映像とともに、アニメーションで表現している。
映画『ぼくと魔法の言葉たち』は4月上旬よりシネスイッチ銀座他にて全国公開