木村文乃、岡田将生演じる“痛男”に「近寄りたくはない」『伊藤くん A to E』現場訪問

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柚木麻子による同名小説を原作に、超モンスター級の“痛男”と、彼との関係に悪戦苦闘する5人の無様で切実な女の姿を描く映画『伊藤くん A to E』。本作で、落ち目の脚本家である毒女・矢崎莉桜を演じるのは、今や見ない日はないと言えるほどの売れっ子女優となった木村文乃だ。終盤で“地の底に落とされる”シーンの撮影が楽しみだと語る木村に、自身の役柄や、岡田将生が演じる痛男・伊藤くんについて話を聞いた。
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メガホンを取った廣木隆一監督とは、連続ドラマW『ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち』以来のタッグとなった木村は、「原作でつかみきれない、人間らしい感情というか、そういったものの描写が入ってくるかなと思います。映画のほうがヒューマン寄り、ある種、ファンタジーですね」と映画の特色を語る。演じる莉桜については「純粋さを隠して悪魔ぶっているし、いい人になり切れていなくてダメ人間。人に対して塩梅が難しいコミュニケーションを取っている人」と分析する。
超モンスター級の“痛男”として初共演する岡田について聞くと、「一言でいうと、『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいな人が来た! って(笑)。岡田さん演じる伊藤くんがしゃべるだけで『うわ...』となるあたりも、多分のまれてますね」と演技力を絶賛し、「すごくわかりやすくお芝居をしてきてくださるから、やりやすいです」とニッコリ。岡田が演じる伊藤くんについては「サンドバッグみたいな人だなと思いました。みんなに勝手に言い寄られて、別に来る者を拒まないから付き合った結果、さんざん言われて終わる(笑)」と同情交じりに話すも、「すごく面倒くさいタイプの人なので、(自分は)あんまり近寄りたくはないです」と苦笑する。