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草なぎ剛が父親役 西加奈子原作『まく子』映画化

映画

(上段左から)山崎光、新音 (下段左から)草なぎ剛、須藤理彩
(上段左から)山崎光、新音 (下段左から)草なぎ剛、須藤理彩(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

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 『きいろいゾウ』の西加奈子原作『まく子』が、主人公に山崎光、父親役に草なぎ剛を迎え、映画化されることが分かった。草なぎは「僕もちょうど山崎君と同じくらいの時に仕事を始めているので、当時の事を思い出し、その時感じていた事は今も感じているのかなと考えたりしました」とコメントしている。

【写真】『パラ駅伝 in TOKYO 2018』に登場した草なぎ剛

 本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧(さとし)が、不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで成長していくさまを、思春期ならではの葛藤や親と子の確執と再生を交えて瑞々しく描く。

 主人公の慧を、『ちょんまげぷりん』で映画デビューし、本作が初主演となる14歳の山崎が抜てき。コズエ役に、本作が映画出演2作目となる13歳の新音が決定した。慧の父親・光一には、2017年9月に「新しい地図」として始動し、オムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』に続き2作目の映画出演となる草なぎ、母親・明美に須藤理彩が扮する。メガホンを取るのは29歳の若手女性監督・鶴岡慧子。

 慧役の山崎は現場を振り返り、「初めて主演という大役を頂き緊張していたのですが、鶴岡監督のわかりやすい指導と、スタッフさん達のサポートのおかげで、思い切って楽しく演技することができました」とコメント。

 小学5年生の息子をもつ父親役を演じる草なぎは、「子供から『お父さん しっかりしろよ』と言われてしまう、そんな父親です」と役柄を解説。作品について「『まく子』は、誰しも持っている、どうしても失ってしまう大事な感情、想いを、もう一度取り戻してくれる作品です。僕たちの前にいきなり出てきて、花火の様に僕らの日常を映してくれて、『あいつ、バカだなぁ』って笑いながら、幸せをまいてくれる、この映画も、みなさんにとってそんな存在になる映画だと嬉しいです」と思いを明かしている。
 
 本作が映画化3作品目となる原作者の西は、「私にとって特別な思い入れがあるこの作品を映像にしていただけることも奇跡。素晴らしいスタッフに恵まれ、それだけでこの作品は祝福されています。完成がほんとうに楽しみでなりません」と喜びのメッセージを寄せた。

 『まく子』は2019年公開。

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