樹木希林、北米映画祭で受賞も「それは何ですか?」と情報知らず

関連 :
山崎努と樹木希林が初共演した映画『モリのいる場所』の初日舞台挨拶が19日都内で行われ、山崎、樹木をはじめ、共演の池谷のぶえ、沖田修一監督が参加した。
【写真】『モリのいる場所』初日舞台挨拶フォトギャラリー
昭和49年の東京を舞台に、94歳の画家モリ(山崎)と76歳の妻・秀子(樹木)の50年以上に渡る夫婦の絆を描く。
本作で樹木は、北米最大の日本映画祭ジャパン・カッツで、国際的に活躍している日本人俳優に与えられるカット・アボブ賞を受賞した。この日もその話題となり、司会者から祝福を受けた樹木だが「え? それは何ですか? 初めて聞いた」と初耳だったようで、「それはアナタが作ったんじゃないの? 本当にそうなの? ネットニュースも見たことがないからわからない」と疑惑の目。それでも「もらえるものなら四の五の言わずにもらっておく」と受賞を喜んだ。
また20歳の孫が本作を観たという樹木は、「孫は日本語が下手なんですが『今までに見たことのないような映画だった』と言っていたので期待してください。後々残っていく映画の1本になるのではないか」と出来栄えをアピール。憧れの山崎との初共演には「オファーをいただいたときは、どんな役でもいいからやらせてもらおうと。でもまさか奥さん役とは思わず。至福の時間でした」と嬉しそう。山崎も「僕の方が劇団でちょっと先輩ですが、撮影中に暑さでぐったりしていると樹木さんが励ましてくれた。立場が逆転してリードされました」と気遣いに感謝していた。
長年連れ添った夫婦役を演じた樹木は、夫婦仲を長続きさせる方法を聞かれると「それを喋る資格はない」と自虐も、「この役を通してわかったのは、夫の言葉に対して否定をしないということ。何でも『はい、はい』とまずは言ってみる。それを学びました。…もう遅いけれど」と樹木節。一方の山崎も「まさにその通り」とうなずき、「調子の悪い時は必ずNOから入ってしまうけれど、どんな時でもYESで会話に入ることが秘訣」と持論を語った。