ヒヒがフロスで歯間ケア!? 素材はほかのヒヒの抜け毛やほうきの毛か

イギリスのペイントン動物園で、ヒヒが他のヒヒの毛やほうきの毛を使って歯間フロスをしている様子が撮影された。撮影したのはエクスター大学で動物の行動を学んでいるシャーロット・モーガンさん。人間のような行動に「ほかのヒヒの毛を抜いてフロスするなんて、とてもワクワクする」と語る。海外メディアSkyNewsが伝えた。
【写真】ほかのヒヒの抜け毛(?)のフロスで歯間ケアするヒヒ
モーガンさんによると「この動物園における過去の調査では、何頭かのヒヒが自分の毛やほうきの毛を使ってフロスしているのが確認されています」。また「私が観察したのは、ほかのヒヒの毛を抜いてフロスにする事例です」と続けた。
ペイントン動物園では、2、3年前にマントヒヒのメスがほうきの毛を使ってフロスしている様子が初めて目撃された。過去の研究によると、ヒヒがフロスをするのは衛生管理及び社交が目的とのことである。
モーガンは、群れの中での性格とフロス行動に何らかの関係があるかを研究しており、「幾つかの性格的特徴とフロスには何らかの関係があるように見受けられます」と語る。
どのようにヒヒがフロスの方法を習得するかについては推測は難しいとしながらも、「おそらく社会的学習の要素でしょう」「特定のハーレムではほかのハーレムより多くフロスをすることが確認されているので、周囲の仲間から学んでいる可能性があります」と加えた。