<第42回日本アカデミー賞>松坂桃李、最優秀助演男優賞受賞「財産のような作品」

第42回日本アカデミー賞授賞式が1日、都内で行われ、『孤狼の血』の松坂桃李が最優秀助演男優賞を受賞した。松坂は「僕にとって財産のような作品」と感激を口にした。
【写真】松坂桃李ほか、優秀助演男優賞受賞者たち
『孤狼の血』は、過去数々の衝撃作を世に送り出してきた東映が、俊英・白石和彌監督と共に、過度のコンプライアンスを重視する映像業界と現代社会に挑戦状を叩きつけた衝撃作。松坂は犯人を捕まえるためなら手段を択ばない狂犬のような刑事・大上章吾(役所広司)とコンビを組むエリート刑事・日岡秀一を演じた。
松坂は受賞の瞬間、驚いた表情を見せると「すごくうれしい」とつぶやく。さらに実感を込めて「本当にすごくうれしいです」と語ると、20代半ば、マネージャーと“違う色の作品に挑戦したい”と話していたとき、白石監督の『凶悪』という作品を観て、白石作品への出演を熱望したという。
そんな中、「『彼女がその名を知らない鳥たち』で、これまで演じたことがないようなゲスな役をいただきました。僕でいいのですか? と聞いたら、白石監督が『お願いします』と言っていただけて……とても刺激になりました」と白石監督との出会いが転機となったことを明かすと「また短いスパンで『孤狼の血』に呼んでくださって、さらに役所さんとご一緒できた。本当に財産のような作品です」と感無量な表情を浮かべていた。
白石監督は「僕の想像を超える芝居をしてくれる。頼もしい」と松坂を評すると、松坂は「現場で白石さんが喜ぶと、もうちょっとやってもいいのかなと思う。笑い声があると安心するんです」と懐かしそうに語っていた。
<第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞一覧(★は最優秀賞受賞者)>
★松坂桃李『孤狼の血』
岸部一徳『北の桜守』
ディーン・フジオカ『空飛ぶタイヤ』
西島秀俊『散り椿』
二宮和也『検察側の罪人』