オダギリジョー監督×C・ドイル撮影『ある船頭の話』、場面写真&メイキング一挙解禁

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俳優・オダギリジョーの長編初監督作で、俳優の柄本明が主演を務める映画『ある船頭の話』より、場面写真とメイキング写真が一挙公開された。移り変わる季節の中で繰り広げられる撮影の様子を垣間見ることができる。
【写真】優美な自然とキャストの表情を捉えた『ある船頭の話』場面写真(11枚)
オダギリが長年温めてきたオリジナル脚本を映画化した本作。主人公の船頭トイチを柄本明、ヒロイン役を川島鈴遥が演じるほか、トイチを慕って多くの時間を共に過ごす村人・源三の役で村上虹郎が出演。そのほか、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功らが脇を固める。
撮影監督を務めるのは映画『ブエノスアイレス』『恋する惑星』で知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインには『乱』で米アカデミー賞を受賞したワダエミ、音楽をアルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが担当するなど、国際色豊かなスタッフが集結した。
本作は、8月28日より開催される第76回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門(コンペティション)への出品が決定している。
近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチ(柄本)は、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に現れた1人の少女(川島)。何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始める―。
場面写真には、川島演じる少女が妖しげに岩場に佇む姿、ただならぬ表情で叫ぶ源三役の村上虹郎が写し出されている。そのほか、村と町を繋ぐための河渡しを生業にしている船頭・トイチの客人として、牛と一緒に河を渡る客(笹野)や、昔の事を思い出しながら故郷を懐かしむ客(草笛)など、個性豊かな客人との物語にも期待が膨らむ場面写真となった。
併せて解禁となったメイキング写真は、オダギリとクリストファーが仲良さげにふざけあうオフショットや、一転して本番撮影時の真剣な2人の表情など、信頼で結ばれた固い絆が垣間見えるもの。2人は、クリストファーの監督作品(ジェニー・シュンと共同監督作)『宵闇真珠』(2018)の撮影時に出会い、その時に「ジョーは監督しないのか? ジョーが監督するときは俺がカメラをやるから、何でも言ってくれ」との言葉をかけられ、今回のタッグが実現したという経緯がある。ほかにもオダギリが監督として、永瀬や川島と向き合う姿なども写し出されている。
映画『ある船頭の話』は9月13日より全国公開。