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蒼井優×黒沢清監督、8K・スーパーハイビジョン撮影のドラマ『スパイの妻』制作

映画

 女優の蒼井優が主演を務め、映画『CURE』『散歩する侵略者』など、独自の作風から国内外で高い評価を得ている黒沢清が監督するドラマ『スパイの妻』(NHK・BS8K/2020年春)が制作されることが発表された。

【写真】ドラマ『スパイの妻』の黒沢清監督

 本作は、黒沢監督初となる8K・スーパーハイビジョンで撮影される究極のラブ・サスペンス。1940年代の神戸を舞台に、戦争という時代の大きなうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描く。主演の蒼井、監督の黒沢のほか、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に『寝ても覚めても』が正式出品された映画監督の濱口竜介が、野原位、黒沢とともに脚本を担当する。

 1940年、神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満洲へ赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしいできごとを、世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが…。

 蒼井は「黒沢監督と組ませていただくのは今回で3度目ですが、主演は初めてなので、とてもうれしいです。そして、濱口竜介さんたちの書かれた言葉が、映像ではあまり挑戦したことないタイプの口語なので、どういうリズムになるのか、また力のあるキャストの皆さんとどういう芝居になっていくのか楽しみです」と期待を述べた。

 一方、黒沢監督は「古典と言っていい戦時下のサスペンスを、最新のデジタル映像で物語ってみる、そんなチャンスが私に訪れたことを大いに喜んでいます。しかも主演は蒼井優さん。彼女なら、歴史的であり同時に最先端でもある風景の中に、何の矛盾もなく存在してくれることでしょう」とコメントした。

 ドラマ『スパイの妻』はNHK・BS8Kにて2020年春放送予定。

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