興収10億円突破! 『IT/イット THE END』スティーヴン・キングのカメオ出演シーン公開

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現在公開中のスティーヴン・キング原作のホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。11月1日の公開から13日目にして興行収入が10億円を突破したことを記念し、原作者のスティーヴン・キングのカメオ出演シーンが公開された。
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完結編となる本作では、前作のラストで固く誓った<約束>を果たすため、27年ぶりに落ちこぼれの子どもたち7人=ルーザーズ・クラブが集結し、再び“それ”=ペニーワイズの恐怖に立ち向かう。仲間たちとの絆とエモーショナルなドラマ、そして過去と現在が交錯しながら予測不能のストーリーが展開する。
多くのカメオ出演や名作へのオマージュ、“隠れペニーワイズ”など仕掛けが盛りだくさんでリピーターも多数来場している本作。今回公開されたのは、SNS上でも話題を呼んだキングのカメオ出演シーン。
27年ぶりに故郷デリーに戻ってきた主人公ビル(ジェームズ・マカヴォイ)は、ふと訪れたリサイクル店に飾られていた懐かしい自転車「シルバー号」を目にする。ルーザーズ・クラブの仲間たちとの思い出が詰まった自転車を入手しようと話しかけると、店主に扮したキングが登場。ビルとユーモアあふれる会話を繰り広げる。
「見せてくれ、この…」と言いかけるビルに、店主は「野球カード? ボウリングの球? バンジョー? ビーバー?」と見当違いの問いを連発。それに対し「バイク(自転車)」とシンプルに一言告げたビルに「そんな言い方をするなら、出てってくれ。それで?」と威圧感を漂わせ、ビルに「じ…自転車を」と丁寧な言い直しをさせる。
その後、ビルは店主から「作家のデンブロウか?」と問いかけられ、「ああそうだ。あれ(自転車)は昔僕のだった」と答える。すると店主はビルに「(自転車の値段は)300ドル。払えるだろ」と告げ、ビルもあきらめたような表情で「まあ、いいけど」と財布を出す。その時、ビルはカウンターに自身の著作が置いてあるのを見つけ、店主に「サインしようか」と笑顔で話しかけるも、「断る。結末が嫌いだ」と素っ気なく言われてしまう。
映画『ペット・セメタリー』(1989)に牧師役でカメオ出演を果たすなど、自身が原作を手掛ける映画やドラマへたびたび登場するキング。今回のキングのカメオ出演についてアンディ・ムスキエティ監督は「スティーヴン・キングのカメオ出演は、楽しみながらの撮影だった。彼はとても面白い人で、深く尊敬している人でもある。だから前作を高く評価してくれて、支持を表明してくれた時は本当に嬉しかった。完結編のビジョンを後押ししてくれたようなもの」と明かす。
続けて「撮影当日、彼は積極的に参加してくれて、お互いにリラックスして仕事ができた。彼が乗り気になってくれたから、ユーモアのあるシーンにできた。この経験は夢のようだったよ。スティーヴン・キング先生ありがとう! 僕は先生が大好きだ! 心から尊敬しています!」とコメント。キングはたった1日の撮影にも関わらず3日間も現場に滞在したそうで、多くの時間を共に過ごしたことも明かしている。
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は公開中。