『ゾンビ』ケン・フォリー、磯村勇斗の作品の捉え方を称賛

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俳優の磯村勇斗が28日、都内で開催された映画『ゾンビー日本初公開復元版ー』来日ゲスト登壇・プレミア上映会にサプライズで出席した。無類のゾンビ映画好きを公言している磯村は、金髪にスーツ姿で登場し、本作に出演するケン・フォリー、ゲイラン・ロスと対面すると「まさかこんな時が来るとは思わなかったですね」と笑顔を見せた。
【写真】磯村勇斗、金髪姿で登場!
1979年に日本で初公開された映画『ゾンビ』は、惑星から降り注いだ光線によって、死者がゾンビとなった地球が舞台。テレビ局員のフラン(ゲイラン)やSWAT隊員のピーター(ケン)が生き残ろうと奔走する姿を描く。
この日のために来日したケンとゲイランに花束を贈呈した磯村は「まさに『ゾンビ』が大好きでしたし、ジョージ・A・ロメロも愛しているので、その作品に出演しているお二人と同じ場所に立たせていただいていることに、感激しております。うれしいです」と笑顔を見せ、これを受けたケンとゲイランは「私たちもお会いできて光栄です」とうれしそうな表情を見せていた。
映画『ゾンビ』を好きになった理由を聞かれた磯村は「(ゾンビは)ただただ人間の敵ではなく、人間が人間のことをしっかり考えなければいけないというような、すごくメッセージ性のあるものをロメロは考えているのかなあと考えると、ただ『怖い』とか『グロテスクだ』で終わるものじゃないなっていうのを感じましたね」とコメント。これを聞いたケンは「とても賢い方ですね」と磯村の作品の捉え方を称賛した。
今は亡きジョージ・A・ロメロ監督の人柄について聞かれたケンは「当時の俳優の皆さんの中には、俳優業をされている方ではなく、素人の方々もいらっしゃった」と振り返り「それを知ったうえで、そういった方々に対するケアの仕方、面倒の見方、そして優しさ…それが彼の人柄を表しているのではないでしょうか」と親切な人であったことを紹介。
ゲイランは「監督が亡くなられる直前まで、とても親しい友人関係を築いていました。彼はとてもセンチメンタルで、大好きな映画のお話をしていると、思わず泣いてしまったりするような方だったんです」と回想。また「社会的公平性について、強い主張を持っていて、かなり興味を持たれていました」とも明かしていた。
映画『ゾンビー日本初公開復元版ー』は11月29日より全国順次公開。