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『パラサイト』ポン・ジュノ監督、報道陣を前に「告白しなければならない状況ですね(笑)」

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『パラサイト 半地下の家族』記者会見に登場したポン・ジュノ
『パラサイト 半地下の家族』記者会見に登場したポン・ジュノ クランクイン!

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ソン・ガンホ

 俳優のソン・ガンホとポン・ジュノ監督が23日、都内の日本記者クラブにて映画『パラサイト 半地下の家族』記者会見に出席。ポン監督が映画づくりのこだわりを明かした。

【写真】アカデミー賞4冠の快挙の喜びを語るポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホ

 第92回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門受賞を果たした同作。外国語映画が作品賞を受賞するのはアカデミー賞始まって以来という、歴史的快挙となった。

 ポン監督とソンは、アカデミー賞受賞と日本での大ヒットを受け、このほど来日。ポン監督は作品のヒットについて「非常におめでたいですし喜ばしいことではありますが、賞を目標に映画を作っていたわけではありません。韓国だけでなく多くの国のみなさんが熱く反応してくださったので、そのことをなによりもうれしく思っています」とコメントした。

 映画づくりで意識していることを尋ねられると「映画を作るときに目標にしていることがあって、自分で言うのは恥ずかしいんですが、告白しなければならない状況ですね(笑)」と苦笑。続けて「自分の作品が“クラシック”になってほしいという妄想をしています。自分の作った映画がクラシックになるということは、つまり時間や歳月を乗り越えていったということになります。例えばキム・ギヨン監督の『下女』、黒澤明監督の『七人の侍』、アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』のような作品を作りたいという思いがあるんですが、ほぼ妄想です」と胸の内を明らかにしたうえ、「賞を取りたいとか興行的に成功してほしいという不純物が混ざることなく、1対1でストーリーと向き合って、透明な状態で作ることを心掛けています」とこだわりを語った。

 またソンは「東京を訪問するのは2回目。日本の観客のみなさんに受け入れられたようでうれしく思っています」と笑顔。「今から20年前、2000年代にも韓国の映画が日本でも多く紹介されました。その後は韓国と日本の映画の活発な交流が少なくなってしまったように思います。お互いの国の作品に関心、共感を持って、2000年代初期の頃のような状態が戻ってくればいいと思っています」と過去の日本での韓流ブームを振り返った。

 さらに演技で心掛けているポイントを「監督とは、現場であまりたくさん話すというスタンスはとりません。監督は作品で何を語ろうとしているんだろうかというのを探っていくのが好きなんです」と紹介。「あえて尋ねるのでなく自分で見つけようとする。難しいのですが、楽しい、興味深い過程でもあります」と説明した。

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