『るろうに剣心 最終章』剣心の妻・雪代巴役に有村架純 佐藤健が初コメント
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女優の有村架純が、俳優の佐藤健が主演する大ヒットシリーズの最新作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』に出演することが決定。有村は剣心の妻・雪代巴役を演じる。
【写真】シリーズ最恐の敵・縁(新田真剣佑)ほか『るろうに剣心 最終章』ビジュアル
今回の「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに、シリーズ最恐の敵・縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに<十字傷の謎>に迫る「The Beginning」の2部作を描く。幕末を描いた「The Beginning」がシリーズ最後になるが、時系列では1作目の前のストーリーになる珍しい構成となる。
有村が演じるのは、剣心の<十字傷の謎>の鍵を握り、かつて剣心の妻であった雪代巴役。巴は、剣心が血も涙もない人斬り抜刀斎の時代に唯一心を許した相手にもかかわらず、剣心はその手で巴を斬殺。剣心の頬の十字傷にも深く関わっており、最終章『The Final』で縁が剣心に復讐を仕掛ける理由とも関係している。
解禁されたビジュアルには、巴が雪の情景の中に佇み、遠くを見つめる姿が写し出されている。その表情からは儚さが漂う。
『るろうに剣心』で最も重要なキャラクターの1人である巴をキャスティングするにあたり、「いよいよその時が来たか」との思いを抱いたというプロデューサーの小岩井宏悦氏。「『追憶編』と呼ばれる巴のエピソードを実写化することは、『るろうに剣心』の第1作目からずっと熱く語られ、それでいてどこか現実離れしている話でしたから」と回想した上で「クールな表情の下に沸き立つような愛憎を秘めた完全無欠のヒロイン。みんなの思い入れが強過ぎるこの役は、全員一致で『有村架純』さんに託されました。華があるのに儚げな彼女の存在感そのものにみんなが『雪代巴』を見たのです。作品を観てもらえば、間違いなくその『ヒロイン力』にみなさん圧倒されると思います」と唯一無二のキャスティングだったことを明かした。
今回のオファーに「大きなプレッシャーも感じました」という有村は、現場で主演の佐藤と話した際、「『本当に大切に思っている作品で、7年前の”るろうに剣心”の始まりの役づくりは巴からスタートしている』とお話されていて、7年間ずっと巴がベースにあって、今の剣心が出来ているという、その言葉の重みを深く受け止めました」と語る。
“最終章”において物語の中心を担う、巴と縁という2人の解禁を受け、主演の佐藤は初めてコメントを寄せ、「The Beginning の撮影初日、僕の中に7年間内包されていたものが、突如実体を持って目の前に現れました。巴として初めてお会いするはずの有村さんに、どうしようもない懐かしさを感じました。それからの撮影の日々は、辛く悲しくありながらも夢のようで、今思い返しても、あんなにも美しく、そして儚い時間を過ごした経験はありません」と述懐。
大友監督は、「これだけドラマチックなヒロインにはめったにお目にかかれません。魂を込めて演じ切った有村架純さんの『巴』像を、一刻も早く皆さんにお披露目したい気持ちでいっぱいです」と太鼓判を押した。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は7月3日より、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は8月7日より全国公開。
■有村架純(雪代巴役) 全文コメント
プロデューサーの方から『このエピソードは巴がいないと成り立たない作品だ』と言って頂きました。1作目から原作ファンの方や映画ファンの方からすごく大切にされている作品ですし、健さんやキャストの方、監督やスタッフの皆さんが大切に作られている作品ですので、嬉しい思いもありましたが、同時に大きなプレッシャーも感じました。佐藤さんと撮影現場でお話した際に、『本当に大切に思っている作品で、7年前の”るろうに剣心”の始まりの役づくりは巴からスタートしている』とお話されていて、7年間ずっと巴がベースにあって、今の剣心が出来ているという、その言葉の重みを深く受け止めました。どれだけ“るろうに剣心”を愛しているのかというのはひしひしと隣にいて感じました。アクションにしてもお芝居にしても、ご自身の中で表現したいものが見えているからこそできることがたくさんあって、それを間近で拝見していると本当に尊敬しますし、改めてすごい役者さんだなと思いました。
■佐藤健(緋村剣心役) “最終章”への全文コメント
剣心の頬の十字傷は悲しみの象徴であり、この傷が残り続ける限り、剣心は悲しいんです。
巴との出会いを経て、その十字傷に殺さずを誓った剣心は、市井の人々の平和を守るため流浪の旅を始めます。
これまでのるろうに剣心シリーズ3作は、そのような過去を経て流浪人になった剣心の、新たな冒険の物語でした。
つまり、それら全てを演じた僕の中には、雪代巴という1人の女性が内包されていました。
パート1の撮影初日、鳥羽伏見の戦いで新時代の来訪を悟った時、志々雄真実が目の前で自らの愛する女性を斬殺した時、僕は剣心としての自分を見つめ直そうとする度に、巴を想い、深呼吸をして本番に臨みました。
The Beginning の撮影初日、僕の中に七年間内包されていたものが、突如実体を持って目の前に現れました。巴として初めてお会いするはずの有村さんに、どうしようもない懐かしさを感じました。それからの撮影の日々は、辛く悲しくありながらも夢のようで、今思い返しても、あんなにも美しく、そして儚い時間を過ごした経験はありません。
そして剣心と同じく、巴に深く愛情を持つ男、雪代縁。The Final のクライマックスで縁との決闘を終え、彼と向き合い新田さんの目を見た時に、僕はこのるろうに剣心という物語の終幕を受け入れることができました。
このシリーズに自分の全てを捧げることができたと思っています。
無事にこの映画が完成し、公開されることを願うと共に、支えてくださった全ての皆様、共に闘った仲間達に心から感謝します。
■大友啓史監督 全文コメント
「人斬り抜刀斎」として幕末の京都をうごめいていた時代。剣心の孤独に光を灯したのが、雪代巴でした。運命に導かれ、心の奥底に秘めた複雑な感情に突き動かされていくこのヒロインは、演じるのに決して簡単な役ではありません。思い浮かんだのが、『3月のライオン』でご一緒した有村架純さんでした。彼女なら、真っ白い心で、この役を、孤独な2つの魂の、燃えるような邂逅の物語を一緒に走ってくれるのではないか。悲劇的な憂いの中に、強い意志と限りない優しさを帯びて。これだけドラマチックなヒロインにはめったにお目にかかれません。魂を込めて演じ切った有村架純さんの「巴」像を、一刻も早く皆さんにお披露目したい気持ちでいっぱいです。