上橋菜穂子原作アニメ映画『鹿の王』、2021年に公開延期へ
上橋菜穂子の小説を原作としたアニメ映画『鹿の王』の公開日が、当初予定されていた9月18日から2021年に延期されることが発表された。
【写真】『鹿の王』原作書影
製作委員会ならびに東宝は、「諸般の事情により、2021年に公開日の延期を決定いたしましたこと、お知らせいたします」と発表。今後の公開予定は、決まり次第、東宝の公式サイトで告知される。
原作『鹿の王』は、2015年度本屋大賞、第4回日本医療小説大賞など国内外にて作品賞を受賞したファンタジー小説。2014年に“小さなノーベル賞”と言われる「国際アンデルセン賞」で作家賞を受賞し、アニメとドラマで映像化された『精霊の守り人』シリーズで知られる上橋の新たな代表作として注目されている。
強大な帝国に飲まれていく故郷を守るため、死を求め戦う戦士団<独角>。その頭であったヴァンは、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不思議な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。その隙に逃げ出したヴァンは幼い少女を拾う。
一方、移住民だけがかかると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に治療法を探していた。感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。過酷な運命に立ち向かう人々の“絆”の物語がつづられる。
壮大かつ複雑な世界観から、映像化は不可能と言われていた本作。25歳の若さで映画『もののけ姫』の作画監督に抜てきされ、その後も『千と千尋の神隠し』『君の名は。』の作画監督を務めた安藤雅司が、キャラクターデザイン、作画監督、そして初の監督を兼任。共同監督に宮地昌幸、脚本に岸本卓を迎え、Production I.Gが制作を担当する。
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