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ヴェネチア国際映画祭、『スパイの妻』黒沢清監督に監督賞 蒼井優&高橋一生から祝福コメント

映画

『スパイの妻』第77回ヴェネチア国際映画祭記者会見に出席した黒沢清監督
『スパイの妻』第77回ヴェネチア国際映画祭記者会見に出席した黒沢清監督 クランクイン!

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 女優の蒼井優が主演を務め、俳優の高橋一生と共演する黒沢清監督最新作『スパイの妻』が、9月2日から12日(現地時間)までイタリアで開催された第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞。蒼井、高橋、黒沢監督から喜びのコメントが到着した。

【写真】9日に開催された『スパイの妻』第77回ヴェネチア国際映画祭記者会見の様子

 本作は、戦争という時代のうねりに翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念と愛を貫く女性の姿を描くラブ・サスペンス。ヒロインの福原聡子役を蒼井、その夫で神戸の貿易商・福原優作役を高橋一生、聡子の幼なじみで神戸憲兵分隊隊長・津森泰治役を東出昌大が、それぞれ演じる。NHK BS8Kにて6月6日に放送されたドラマ版からスクリーンサイズや色調を新たにした「劇場版」として公開される。

 カンヌ・ベルリンと並ぶ世界三大映画祭のひとつであり、世界最古と呼ばれるヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に、今回唯一の日本映画として選出された本作。9月9日22時(現地時間)のワールドプレミアは早々に完売となり、上映後は監督やキャストが不在にもかかわらず、会場に温かい拍手の音が響いたという。

 日本映画がヴェネチア国際映画祭の最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞するのは、2003年の北野武監督『座頭市』以来17年ぶりの快挙。溝口健二監督が『雨月物語』(1953)と『山椒大夫』(1954)で2度、黒澤明監督が『七人の侍』(1954)、熊井啓監督が『千利休 本覺坊遺文』(1989)で受賞しており、黒沢監督は日本では5人目の受賞者となった。

 審査員のひとりであるクリスティアン・ペッツォルト監督(『未来を乗り換えた男』)は、本作について「大好きな作品です。オペラ的なリズムと画作りで政治ドラマを描く。このような作品には久しく出会っていませんでした。30~40年代の伝統的な世界を現代のスタイルで表現しています」と絶賛した。

 今回の受賞を受けて、黒沢監督は「スタッフと俳優の力が最高のかたちで組み合わさった結果だと思っています。映画の可能性は無限なのだと、この歳になって実感しました」と喜びのコメント。

 蒼井は「黒沢監督、銀獅子賞受賞おめでとうございます。ケイト・ブランシェットさんから監督のお名前が呼ばれた瞬間、現場の片隅で、モニターを静かに並んで見つめられていた、監督と奥様の後ろ姿を思い出しました。たくさんの映画仲間から連絡が入り、みんなとても興奮し、感動し、喜んでいます。黒沢監督、本当におめでとうございます。これからも監督の映画を楽しみにしています」とメッセージを寄せた。

 高橋は「ヴェネツィア国際映画祭監督賞受賞、心からお祝い申し上げます。この作品が世界で評価されることを嬉しく思います。黒沢監督のもと、あの空間、あのスタッフ、キャストと共に作品を作り上げていく時間は、最高の体験でした。これからも素晴らしい作品を楽しみにしております。おめでとうございます」と祝福した。

 映画『スパイの妻』は10月16日より全国公開。

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