ロブ・コーエン監督、『トリプルX』撮影時に性的暴行か 出演女優が告白

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映画『ワイルド・スピード』などを手掛けた映画監督ロブ・コーエンが、『トリプルX』の撮影時に性的暴行を行ったと、女優アーシア・アルジェントが告白し非難した。
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米Varietyによると、コーエン監督に対する告白は、イタリアの新聞Il Corriere della Seraとのインタビューはじめ、イタリアのメディアに対し語られたもの。イタリアで1月26日に発売される自伝「Anatomy of a Wild Heart」の中でも触れられている。また、アーシアがコーエン監督による性的暴行について話すのは初めてだという。
暴行が起きたのは、ヴィン・ディーゼルやサミュエル・L・ジャクソンと共演した、映画『トリプルX』(2002)の撮影時だったそう。「(デートドラッグの)GHBを飲まされ、性的虐待をされました。彼はドラッグのボトルを持っていました」「当時、私はそれが何なのかわかりませんでした。朝起きると、彼のベッドに裸で横たわっていました」と話しているようだ。これは、デートドラッグを用いた性的暴行の典型的なパターンだという。
自伝のプロモーションのために出演したイタリアのトークショー「Verissimo」では、これまでコーエン監督について告白してこなかったことについて、いくつか理由を挙げいてる。まず、実際に何が起きたのかこれまで確信が持てなかったことを挙げ、「あとになって、友人と話した際、デートドラッグについて気が付いた」と話している。何が起こったのかに気が付いた後は、「また大きなスキャンダルにしたくなかった」ものの、「彼の娘を含む2人の女性が告白したのを知り、自身も決意した」という。
コーエン監督は、2019年に実の娘であるヴァルキリー・ウェザーから性的暴行で告発されおり、続けてHuffington Postの記事で、匿名の女性から性的暴行で告発されていた。
この告白に対し、コーエン監督の広報担当者がAFP通信に対し声明を発表。「コーエン氏は、アーシア・アルジェントの訴えは完全に間違いであると、きっぱり否定します」「一緒に働いた際、素晴らしい仕事上の関係を築き、コーエン氏は彼女を友人であると考えておりました。ですから2002年に行われたというこの主張には、特に、近年の彼女に対する報道を考えると、困惑しています」とコメントした。
彼女はセクハラを告発する「Me Too」運動をけん引した女優の一人で、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインを告発した初期の人物の一人。しかし自身も、当時未成年だった俳優ジミー・ベネットに性的関係を強要したと告発されたいた。