“時に人生は残酷だ” 松山ケンイチ、東出昌大ら葛藤だらけの日々『BLUE/ブルー』予告公開
俳優の松山ケンイチが主演を務め、木村文乃、柄本時生、東出昌大が共演する吉田恵輔監督最新作『BLUE/ブルー』が4月9日より公開されることが決定。竹原ピストルが歌う主題歌「きーぷ、うぉーきんぐ!!」入り予告編とポスタービジュアルが公開された。
【動画】“時に人生は残酷だ” 映画『BLUE/ブルー』主題歌入り予告編
映画『ヒメアノ~ル』『犬猿』の吉田監督が8年の構想期間を経て自ら脚本を書き上げた本作は、ボクシングで挑戦者を象徴する“ブルーコーナー”で戦い続ける者たちの生き様を描く青春映画。すべてを賭けてボクシングに挑んでも成功は約束されていないが、それでも前に進む若者たちの熱い姿が胸を打つ作品となっている。
主人公の瓜田を演じるのは松山。松山は脚本に惚れ込み2年間役作りを行い、誰よりも努力し情熱を注ぐも、負け続きのボクサー・瓜田を熱演。東出は瓜田の後輩で抜群の才能とセンスを持ちチャンピオン目前の小川を演じ、固い友情で結ばれながらも瓜田が嫉妬心を抱くライバルとして存在感を発揮している。柄本は好きな娘の為に始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎役。木村は、瓜田の初恋の人で、現在は小川の婚約者である千佳にふんし、2人の男の間で揺れる心情を表現する。
予告編は、瓜田(松山)が千佳(木村)の手に、優しくバンテージを巻く穏やかなシーンから始まる。瓜田がボクシング始めたきっかけは千佳の一言。後輩の小川(東出)は瓜田の誘いでボクシングをはじめ、今では千佳とも恋人の間柄。「ボクシングを始めたこと後悔してる?」と千佳に聞かれ、試合にも恋にも勝てない瓜田が「後悔してないよ…でも」と言葉を濁す姿が切なく映る。
続いて映し出されるのは、派手にリングに倒れ込む瓜田と、力強く相手にパンチをきめる小川の対比的な姿。そんなある日、タイトルに王手をかける小川が、脳の病に襲われ引退を迫られる危機的状況に。一方瓜田は、教え子の楢崎(柄本)から「毎回負けている人にアドバイスされたくない」と反発され、小川からは「次の試合に勝ったら千佳と結婚しようと思う」と告げられる。運命に翻弄される小川と、少しずつ自分の世界が歪み始める瓜田の姿に“時に人生は残酷だ”という言葉が重なる。
そしてついに、瓜田は自らが欲したすべてを手に入れた小川に「オレさ、今までずっとお前が負ける事祈ってたよ」と感情を吐き出す。映像の後半は、挑戦者への応援歌として、竹原ピストルが本作のために書き下ろした主題歌「きーぷ、うぉーきんぐ!!」が明るくエネルギシュに流れる中、望みどおりにいかなくとも、前へ進んでいく彼らの姿が映されていく。
ポスタービジュアルは、力強い目線を向け、負けてもなお夢を追い続けるひたむきさをにじませる瓜田(松山)をメインに、千佳(木村)、小川(東出)、楢崎(柄本)を配置したもの。横には「くそったれな青春」というキャッチコピーが添えられ、報われないと分かっていても、恋やボクシングを諦められない、彼らの葛藤に溢れた青春の日々を感じさせるデザインとなっている。
映画『BLUE/ブルー』は4月9日より全国公開。