“白すぎるオスカー”で司会を務めたクリス・ロック、『FARGO/ファーゴ』主演に抜てき「最高のドラマ。出演できて幸せ」

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ドラマ『FARGO/ファーゴ』シリーズの第4弾『FARGO/ファーゴ:カンザスシティ』より、主演を務める俳優クリス・ロックのインタビュー映像が解禁された。
【動画】ドラマ『FARGO/ファーゴ:カンザスシティ』クリス・ロックのインタビュー映像
『FARGO/ファーゴ』は、映画『ファーゴ』(1996)を基に、同作を監督したジョエル&イーサン・コーエン兄弟が製作総指揮を手掛けるアンソロジー・ドラマシリーズ。各シーズンのストーリーはそれぞれ独立しつつも、“ファーゴ周辺で起きた犯罪事件を題材とする”点で共通する。一方、各シーズンで異なる年代を描き、他の時代との繋がりを匂わせる箇所を随所に登場させ、シリーズを通してそれぞれの物語が少しづつ奇妙に関係してきた。
シリーズ第4弾となる『FARGO/ファーゴ:カンザスシティ』は、シリーズで最も古い1950年の出来事が語られる最新作。ミズーリ州カンザスシティを舞台に、裏社会で対立する黒人犯罪組織とイタリア系マフィアの攻防を、本シリーズ特有のシニカルなユーモアと共にハードボイルドな雰囲気で描く。本シリーズにインスピレーションを与えた映画『ファーゴ』のコーエン兄弟も製作総指揮として参加。これまでの全シーズン同様、コーエン・ワールドを引き継ぎ、拡張してきたノア・ホーリーが脚本・監督・製作総指揮を兼任する。
エディ・マーフィに見いだされ、コメディアンとしても活躍しているクリス。彼は2016年の第88回アカデミー賞授賞式で、演技部門ノミネーション20人が全員白人だったことを受け「白すぎるオスカー」と激しいバッシングが起こる中、降板せずに司会を務めあげたことが記憶に新しい。そんな彼が本作で得意のコミカルさを封印し挑んだのが、黒人犯罪組織のボス役ロイ・キャノンだ。インタビュー映像でクリスは「ノアから呼び出されて何かと思ったらロイ役のオファーだった」と振り返り、「写真で見た僕の祖父母を参考にロイを演じた」と1950年代の設定に合うよう自身の家族を参考にしたことを明かす。
製作総指揮のホーリーは「ロイ役にはまずクリスが思い浮かんだ。コメディ俳優をシリアスな役に起用したら面白いと思った。クリスに望んだのは彼らしさを出さないことだ」と起用した経緯をコメント。クリスは本作の撮影現場について「多くの映画やドラマでは脚本どおりになることは少ない。即興を求められることが多いんだ。でも『ファーゴ』では即興はない。すべてのシーンが細かく設定されている」と振り返る。
最後は「最高のテレビドラマだ。脚本がすばらしい。暗い内容ながらも笑える場面もある。キャストも最高だ。初共演者もいるが面白い役者ばかりだ。これまでにない演技を披露している」と作品を絶賛し「出演できて幸せだ」と満面の笑みで語っている。
ドラマ『FARGO/ファーゴ:カンザスシティ』はAmazon Prime Videoチャンネルの「スターチャンネルEX ‐DRAMA & CLASSICS‐」で字幕版が独占配信中(全11話)。1月29日から2月24日まで期間限定で第1話無料配信。