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『千と千尋の神隠し』初舞台化 橋本環奈&上白石萌音Wキャストで千尋役に

エンタメ

(左から)舞台『千と千尋の神隠し』にてWキャストで千尋役を務める橋本環奈、上白石萌音
(左から)舞台『千と千尋の神隠し』にてWキャストで千尋役を務める橋本環奈、上白石萌音

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橋本環奈

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 宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』が、女優の橋本環奈と上白石萌音をダブルキャストに迎えて舞台化されることが発表された。2人は千尋役を演じる。2022年2月と3月の東京・帝国劇場を皮切りに、4月大阪、5月福岡、6月札幌、6月・7月名古屋と、5大都市での上演が決定している。

【写真】舞台『千と千尋の神隠し』ポスタービジュアル

 その壮大かつ独創的な世界観で、日本のみならず世界中で愛され続けてきたアニメーション映画『千と千尋の神隠し』(2001)が、このたび世界で初めて舞台化。翻案と演出を手掛けるのは、ミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』の世界初演の潤色・演出を担い、そのほか『ナイツ・テイル』や『ダディ・ロング・レッグス』など演劇史に残る名作を生み出してきた英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード。

 主演の千尋役は、これまで数々の映画やドラマに出演し、今回が待望の初舞台となる橋本と、ドラマや舞台に加え、声優や歌手としても活躍の場を広げる上白石萌音がダブルキャストで演じる。千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まる本作。人間の世界に戻るためにさまざまな出会いを経て、生きる力を呼びさましながら奮闘する千尋の姿が見どころとなる。

 橋本は初舞台に挑戦することについて「プレッシャーや不安が無いと言ったら嘘になりますがまずは私らしく、今回の初舞台楽しくのびのびと演じたいと思います」とコメント。千尋を演じることについては「映画を観た時はまだ小学生だった私がこの千尋を演じるんだなと思うとまさに感無量の一言に尽きます。千尋に関しては、初めはどこにでもいる普通の女の子だったのが両親を助けるために必死で異世界で生き、奔走するうちに逞しく成長していく姿が、凄く身近に感じるヒロインという印象です。私も見に来ていただけるお客様方に親近感を感じて頂きながら、時には臆病に時には強い千尋を演じたいと思います」と抱負を語る。

 同じく千尋を演じる上白石は「言わずと知れた名作のタイトルロールを演じる日が来るなんて思っていませんでした。時代も国境も超えて愛され続ける作品の1ピースになれるのは大変光栄なことです。既に緊張していますが、素朴で勇敢な少女を、リスペクトを込めて演じさせていただきます」と意気込む。演出のジョン・ケアードとは過去に『ナイツ・テイル』でタッグを組んだ経験を持っており「ジョンはとても情に厚い方で、作品とカンパニーのひとりひとりを、心から愛し考えてくださいます。その愛に応えられるよう、日々励んでまいります」と語っている。

 来日の折にスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと宮崎駿との対面も果たした演出のケアードは「『千と千尋の神隠し』初の舞台化に関わっていることに大変興奮し、光栄に思います。長い間、宮崎駿さんを映画界における卓越した天才、アニメ分野における最も偉大な主唱者だと考えてきました」と宮崎監督へのリスペクトを明かす。そして「千尋役はダブルキャストになっていますが、『ナイツ・テイル』で楽しく共同作業をした、素晴らしくて魅力的な上白石萌音さんと再び仕事できるチャンスを得るのと同時に、才能豊かで活き活きと感動的な若手女優、橋本環奈さんとも同様の機会を持つことが可能になりました。すでに『千と千尋の神隠し』に千時間を費やしていますが、これから費やす幾千という時間も楽しみでなりません」と演出への期待をにじませた。

 スタジオジブリの鈴木プロデューサーは、今回の舞台化にあたり、「(翻案・演出の)ジョンはいい奴です。ぼくも宮崎も彼のことを気に入りました。カオナシの貯金箱をあげたら、喜んでいた。今回の舞台で千尋を大きく育てて欲しい」とコメントを寄せている。

 舞台『千と千尋の神隠し』は、2022年2・3月東京・帝国劇場、4月大阪、5月福岡、6月札幌、6・7月名古屋にて上演。

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