前園真聖「いじめ、かっこ悪い。」から25年 再び、自身の言葉で思いを語る

元サッカー日本代表の前園真聖が、SNSによる誹謗中傷防止啓発映像「ネットいじめ、かっこ悪い。」に出演。25年前にも「いじめ、かっこ悪い。」のCMで大きな反響を呼んだ前園が自身の言葉で語りかける姿やメイキングカットなどが公開となった。
【動画】前園真聖が自身の言葉で語る「ネットいじめ、かっこ悪い。」
今回の映像は、一般社会のみならず、スポーツ界でも大きな問題となっている、SNSなどでの人格を否定するような誹謗中傷問題を少しでも抑制し、一部の心ない人間によって心を痛めている多くの選手やファン、サポーターを守るために制作したもの。
本映像は、4日14時から行われた法務省、全国人権擁護委員連合会、公益財団法人人権教育啓発推進センター3社主催による「インターネットと人権・オンラインフォーラム~心ない投稿・コメントで人を傷つけないために~」にて初公開され、Jリーグ公式YouTubeチャンネルや、Jリーグの2021年シーズン全試合会場の大型ビジョンで放映される。
今回の映像でメッセンジャーを務めるのが、25年前に「いじめ、かっこ悪い。」のCMにて社会問題に対し自らのメッセージで呼びかけ大きな反響を呼んだ前園。映像では、試合中のように、どこからか歓声が聞こえるスタジアムの誰もいないコンコースで、真剣な表情でカメラを見つめる前園が、「いじめ、かっこ悪い 25年前、そう言った」と自身の言葉で語りだす。そこから前園は「ネットいじめ」への思いを率直にコメント。そしてラストは「ネットいじめはサイテーだよ。かっこ悪いよ」と締めくくり、25年前のCM同様、頭から離れないメッセージ性の強い映像に仕上がっている。
「いじめ」「サッカー」「啓発CM」の3つのテーマから連想される人物として起用された前園は、撮影の冒頭、「え、(見なくて)いいよ(笑)」と苦笑いを浮かべつつ25年前のCM映像をチェック。映像を見終えた前園は、思わず腕を組み、何とも言えない表情を見せつつ撮影へ。メインパートとなる自身からの“メッセージ”については、「切実に思っていることを言う方が良い気がしますね」提案した。
撮影が始まると、自身の思いを自身の言葉でノーカットで語りかける前園の姿に、スタッフも圧倒され、現場の緊張感もピークに達する。監督からの「一言一言をかみしめながら」というアドバイスを受けた前園。1テイク目から早速、圧巻の語りかけを見せた。
前園は、「非常に責任感のあるというか緊張感のある中で楽しくやらせていただきました」と撮影を振り返り、「今はスポーツ界でも社会でもネットでの誹謗中傷の問題は凄く深刻なものがあるので、自分の言葉で皆さんに語り掛けるじゃないですけど、そういう思いでやらせてもらいました」とコメントしている。
SNSによる誹謗中傷防止啓発映像「ネットいじめ、かっこ悪い。」は、Jリーグ公式YouTubeチャンネル、2021年シーズンのJリーグ全試合会場の大型ビジョンで放映。