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「お前らは皆使い捨て」北朝鮮の収容所の実態描く『トゥルーノース』6.4公開&新予告到着

アニメ

 北朝鮮の強制収容所で生き抜く家族の姿を3Dアニメーションで描いた映画『トゥルーノース』の公開日が6月4日に決定。併せて新予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】映画『トゥルーノース』新予告編

 本作は、『happy -しあわせを探すあなたへ』(2012)のプロデューサーを務めた清水ハン栄治の初監督作品。在日コリアン4世であり、幼い頃から北朝鮮で消息を絶った人たちの話を聞いていた監督が、実際に収容体験を持つ脱北者や元看守などにインタビューを行い、10年の歳月をかけて作り上げた。強制収容所内の恐るべき実態を描きつつ、家族愛、仲間との絆、ユーモア、死にゆく者への慈しみの心情などを、実写ではなく、あえて優しいタッチの寓話的なアニメーションで描写している。音楽監督はディズニー長編アニメ映画『ムーラン』(1998)のマシュー・ワイルダー。

 アニメ映画の世界最高峰を選ぶアヌシー国際アニメーション映画祭「長編コントルシャン部門」にノミネートされたほか、ワルシャワ国際映画祭の審査員特別賞、ナッシュビル映画祭の長編アニメ部門グランプリ、韓国のプチョン国際アニメーション映画祭長編部門の特別賞を受賞。昨年の第33回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では正式上映され、話題となった。

 新予告編は、「12年前、私は母国から亡命しました。これは私の家族の物語です」とカメラに向かって語りかける男性の言葉から始まる。1995年、北朝鮮・平壌で両親と幸せに暮らしていた主人公ヨハンは、突然父が政治犯の疑いで逮捕され、母と妹ミヒとともに悪名高い強制収容所に送還されてしまう。「お母さん心配しないで。僕が母さんとミヒを守る」とヨハンは決意するが、飢えと極寒の中、「お前らは皆使い捨てなんだよ」と過酷な労働を強いられる。そんな生存競争の中、ヨハンは次第に優しい心を失うが、家族を失ったことで本来の自分を取り戻していく。

 ポスタービジュアルには「それでも、生きていく。」というコピーとともに、高い壁がそびえる場所に立ち、はるか遠くの空を自由に飛ぶ鳥を見つめるキャラクターの後ろ姿が配されている。

 清水ハン栄治監督は「『トゥルーノース』というタイトルには2つの意味を込めました。ひとつは英語の慣用句で“絶対的な羅針盤”の意。人間として進むべき方向や生きる真の目的を、究極の環境でも見失わない主人公たちの葛藤を描きたかった。ふたつめに“ニュースでは報道されない北朝鮮の現実”。それは今日でも12万人以上が収容されている政治犯強制収容所での人権蹂躙(じゅうりん)と、抑圧の中でも健気(けなげ)に生きる北朝鮮の人々のヒューマニティーを表現したかったのです」と、本作に込めた思いを語る。

 アニメ映画『トゥルーノース』は、6月4日より全国公開。

アニメ映画『トゥルーノース』予告編

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