『キャラクター』殺人鬼役Fukaseの場面カット解禁 自ら描いた巨大油絵も
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俳優の菅田将暉が主演を務め、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseが共演する映画『キャラクター』より、狂気の殺人鬼・両角を演じるFukase自らが手掛けた巨大油絵を写し出す劇中シーン画像が解禁された。
【写真】菅田将暉を見つめるFukase 映画『キャラクター』より
もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら、しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたらー? 本作は、そんなアイデアを基軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描くダークエンターテインメント。
漫画『20世紀少年』『MASTER キートン』をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が、10年の歳月をかけて企画を練り上げた。菅田が、スケッチに向かった先で一家殺人現場に遭遇し、犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾役。本作が俳優デビューとなるFukaseが、山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角を演じる。
解禁となった劇中シーン画像には、殺人鬼・両角が自室で漫画雑誌を手に取る姿が写し出されている。スマイルマークが描かれているおどろおどろしい壁面こそ、実はFukaseが手掛けた油絵。元々は制作される予定ではなかったが、Fukase自ら役作りの一環で描いた小さな油絵を永井監督が気に入り、劇中での使用を提案。喜んだのもつかの間、2メートル四方で描き直してほしいという無茶ぶりに、Fukaseは「でかすぎだろ」と思わず突っ込んでしまったという。
また普段からFukaseが絵を描く時に着ている絵の具まみれのジャージを見た永井監督がインスピレーションを受けて、ほぼそのまま劇中衣装のイメージに採用、両角が“絵を描く”という設定もここから加わった。
Fukaseはこの絵について「両角というキャラクターになって描いたので、理屈があるわけでもなく、降りてきたという感覚で描いた」と振り返り、「描くならこれだ!と決まっていて、迷わず色を重ねていきました。両角が持っている凶悪さ、気持ち悪さ、不気味さと、そして少しだけある人懐っこい雰囲気が表現できたと感じています」と語った。
残暑厳しい撮影シーズンの真っただ中、倉庫を借り切り、撮休日に丸1日を費やして仕上げた作品は迫力満点。全体が赤で統一され、スマイルマークが並んだデザインは、血を連想させるような深紅と、幾重にも塗り重ねられた痕跡が殺人鬼両角の狂気と重なり、より不気味な印象を醸し出している。
映画『キャラクター』は、6月11日より公開。
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