マッツ・ミケルセン主演『アナザーラウンド』アカデミー賞国際長編映画賞受賞

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現地時間25日に発表された第93回アカデミー賞にて、マッツ・ミケルセン主演映画『アナザーラウンド』が国際長編映画賞を受賞した。
【写真】マッツ・ミケルセンがお酒をぐびぐび! 『アナザーラウンド』メインカット
本作は、『偽りなき者』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたトマス・ヴィンターベア監督が、同作でカンヌ国際映画祭の男優賞に輝いたマッツと再びタッグを組んで作り上げたコメディードラマ。「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、実験をすることになる冴えない高校教師マーティン(ミッツ)とその同僚3人の姿を描く。現地時間3月15日に発表されたアカデミー賞のノミネーションでは、監督賞と国際長編映画賞の2部門にノミネートされていた。
これまで昨年開催の第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出され、第78回ゴールデングローブ賞にて外国語映画賞ノミネート、ヨーロッパ映画賞作品賞ほか4冠、第74回英国アカデミー賞では外国語作品賞を受賞するなど、世界中で数多の映画賞を総なめにしてきた本作が、ついにオスカーを受賞。
ヴィンターベア監督は授賞式のスピーチで、「妻のヘレン、子供たち、スタッフたち、投資家の方々、その他周りの人たちに感謝しています。キャストも全員素晴らしかった。特にマッツに感謝したい。映画のためだけでなく、娘のイダのために最高の演技をしてくれました。人生を祝福する映画を作りたかったんです」と語り、「この映画の撮影4日目に娘が交通事故に巻き込まれて亡くなるという悲劇が起きました。本来彼女は本作に出演する予定で、とてもわくわくしていました。今も彼女がここにいて拍手してくれている気がします。イダ、奇跡が起きました、彼女も今この奇跡の一部に参加しているのです」と時折涙をぬぐい、亡くなった娘へ思いを馳せた。
映画『アナザーラウンド』は9月3日より全国公開。